１５３話 ページ7
「よし……仕組みは分かってもらえたようだ。
だが、今回はここまでにしよう」
「え！？どうしてですか？」
守護者全員が不満を顔に表している。
自分達の体調も分からない程疲労している様だな……全く。
「お前ら、今かなり気力を消耗してるだろう。
死ぬ気の炎は生命エネルギーを糧に燃えている、これぐらいが丁度良い。
それにそろそろ俺も帰りたいしな」
「結局、自分の為！！？」
ふん、神なんて皆自己中心的で我儘な奴らだぞ。
最高神である俺も当然の事だろう！
……何言ってるのだろうか、まあいい。
「しかし、一日も経たずしてここまで成長したのは褒めてやろう。
だから……先程ツナが疑問に思った俺の正体、教えてやるよ」
「あ、紫苑さんの…」
「ああ、俺はな…………数億年前から存在している、神だった獣だ」
「「「……え？」」」
「どうだ？」
人間でない、とはちらっと話した事はあったが、「神」だと断言はしなかった。
戯言だと嗤うのだろうか、化け物だと怖がるのだろうか。
ああ、やはり俺は臆病者だ。
100年も生きていない人の子に、ここまで怯えるなんて。
「な〜んだ、神様なら仕方ないですね！」
「そーなのな！初めて見たぜ」
「神……本当にいたぜ！くぅ〜！ならツチノコとかもいるよな！」
「へぇ、それなら納得いくよ」
「なんと！それなら極限に強い事もうなずけるぞ！」
「かみさま？紫苑すごいんだもんね！」
「クフフ、輪廻があるのなら確かにいるのでしょう」
「……かっこいい…」
耳に入って来たのは、嗤い声でも悲鳴でもなく…――関心するような、温かみのある声だった。
「な、何故だ？怖がらんのか？」
驚愕した俺が、焦る様に問いかけると次々に、嘲笑ではない笑い声が聞こえて来た。
聞くと、「貴方が言うならそうでしょう？」と返ってくる。
「俺達がどれだけ貴方に助けられたか、知ってる筈ですよ。
獄寺君も山本も、雲雀さんや骸達も、ランボだって……
紫苑さんに認められてから、スッキリしてましたもん。
俺だって、継ぐ覚悟ができました。
ボンゴレを自警団とはいかないまでも、大切なものを護り抜くように変えるつもりです。
これも全部、紫苑さんのおかげなんですよ？
そんな貴方を、信じられない訳ないじゃないですか」
……っははは、そうか。こんな化け物を信じてくれるのか。
甘い、甘過ぎる。
だが、嬉しい。
信じられるというのは、こんなにも――嬉しいものなのか。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
