１５０話 ページ4
俺が入れたスイッチというのは、実は先程から何度も言っていた＜アレ＞の事だ。
ゴゴゴゴゴ……と空間自体が揺れる音がする。
「え！？な、何が起こってるんですか！？」
「案ずるな、直ぐに治まる」
その言葉の数秒後に揺れは止んだ。
そしてバタァンという盛大な音と共に扉が開く。
「10代目！」
「ツナ！」
様々な声がツナを呼び、空間とツナの部屋を遮る扉が消えて守護者達が駆け寄って来た。
「皆！？ え？一体どうして？」
「10代目！そんな事をお考えになっていたとは！この獄寺隼人！
貴方の守護者になれる事を至極光栄に思いますっ！」
「ツナ……そんなに俺達の事を思っててくれたのな」
「獄寺君に山本？ え？な、何で！？」
ツナもあまりの驚きにそろそろパンクしそうだ、と俺はここで種明かしに入った。
「お前との試練中を撮影していた」
「……はい？」
「撮影して、守護者に見せた」
「……う、嘘ぉぉおおおおお！！？」
「事実だ。この『盗蝶』を使った」
そう言って伸ばした指先に乗るのは、俺の盗s――撮影に協力してくれる、
尚且つ世界各国の情報収集にも一役かうハイスペック昆虫の＜盗蝶＞
ステルス性トップクラスの蝶の身体に、超小型カメラを取り付けた、俺自ら創造した生物だ。
結構派手な羽なのに見つかりにくい、とは感心する。
しかも俺が唯一苦手とする幼虫ではなく、卵から直接成虫になるからホッとしたぞ。
俺はこいつらを使って常に愛し子を見守っているのだ。
ツナにも説明してるんだが、当のツナ本人は何かアワアワしてる。
余程さっきの話とかを聞かれた事が恥ずかしいらしい。
「紫苑さん！さっき『ここには誰もいないし、聞こえない』って言ってたじゃないですか！」
「くくっ、そこまで覚えててくれたのは嬉しいが――ウソだ」
いっそ清々しいまでに断言すると、彼は赤い顔を更に赤面させて俺をポカポカ叩く。
正直全く痛くなく、寧ろ小動物を見ているようだった。
本心では彼も満更でもないのだろう。
先程言って来た"覚悟"を守護者達に否定されたら――と考えていたのが分かった。
そんな事は勿論無いのだが、元々ネガティブ思考らしい彼には酷な事。
だがそれも、リボーンが徐々に緩めていくだろうがな。
俺はそっと目を伏せる。
目蓋の裏に映るのは、�祇っ�。
目を開くと、それに酷似した�樟っ�で。
これからの�樟っ�に――幸あれ。
俺はひっそりと、祝福の言霊を放ったのだった。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
