１６２話 ページ17
「……あと、元気そうでほんとによかった、です」
覚悟を言葉にしたツナが次に言い出したのは、やはり争奪戦でのことだった。
今でこそ執拗に構ってXANXUSに鬱陶しがられているが、
ほんの少し前までは殺し合うまでに険悪だったのだから。
あの頃の彼は確かに、殺すつもりで奴をモスカに押し込んだのだから。
「あれは君のせいではないのだから、たとえわしが死んだとしても気にする必要はない」
「いえ！それはっ！」
ツナは叫びながらソファーから立ちあがる。
やはりこの事を気にしていたようだ。
「俺がモスカを壊したから、9代目がっ！」
「綱吉君、落ち着きなさい」
冷静な声に、彼はビクリと体を揺らす。
それほどまでにティモッテオの声は静かだった。
静かでそれでいて何も言えなくなるような声だった。
「あれはわしが悪かった。XANXUSとの心の溝を放っていたわしの責任だ」
切なく揺らいだ奴の目に、ツナは首を横へとふる。
「違います、違いますっ！確かに、XANXUSに仕掛けられたことかもしれないけどっ、
けどあれは、まぎれもなく俺がしたことで…」
「10代目…」
「ツナ…」
力なくそう告げるツナを獄寺や山本武が心配そうに見つめる。
恭弥や骸達も声をかけてはいないが、こちらをチラチラと伺っている。
「綱吉君」
9代目の呼びかけにはっ、と顔を上げるツナ。
そこには先ほどと変わらない笑み。
「わしはここにいる、それが全てだ」
そうだろう？と問いかける9代目に、ツナは涙ぐみながら、はいっと返す。
そうだ、それでいい。
"もしも"など考えるな、所詮はIFなのだから。
目の前で元気に笑っている奴を見ればわかるだろう。
――それで、いいのだ。
そう言われて次々と涙を流して次第に号泣し始めた彼に部屋中がパニックになった挙句、
リボーンが乱入してやっと収まったのはまた、別の話。
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misyou.go2(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！常識がちょっとずれた夢主なんでそう言ってもらえてうれしいです！これからも頑張りますので("´∀｀)b (2017年3月31日 20時) (
レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - おぅ……夢主らしいツッコミだな……。ハラハラドキドキで読んでます。これからも楽しみにしてます！ (2017年3月31日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜さん» な、なんと貴方からの応援…！ これは本当頑張らねばなりませぬな！！ (2017年2月14日 18時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いよいよ原作未来編ですね！ ものすごく楽しみです！ 今からすでにワクワク状態ですｗ これからも更新応援してます。 (2017年2月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 出席番号・32番さん» おお！ありがとうございます！ (2017年1月8日 9時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：misyou.go2 | 作成日時：2016年9月15日 14時
