五話 ページ7
車椅子の移動開始から何分か経ち、私達はある商店街に来ていた
その商店街は多くの人で賑わっている
正直に言って私はこういう場所が苦手だ
賑わう場所は身を潜める所には最適だが其と同時に人酔いや貧血を起こしてしまうリシクが高くなる
零「 そう言えばお前の名前聞いていなかったな 」
景「 そう言えばそうだな 」
此処で私は''前世の世界''の所為で名前を言わぬか言おうかと迷ってしまう
名前とはこの地球上での最大の個人情報の一つである
調べたい相手の名前、顔、指紋があれば一瞬で相手の情報が手に入る
...警戒し過ぎか?
今回は、あの未来のトリプルフェイスとその幼馴染みの警察関係者
何も警戒する事はない
『 工藤Aですよ 』
私はポーカーフェイスを保ち乍ニコリと笑うと二人は何を思ったのか少し驚いた顔をしたが直ぐに元の表情に戻った
零「 良い名前だな 」
『 ありがとうございます 』
零さんに向けて微笑んで前を向くと見たことのある気色が広がっていた
少し目を開く
『 あ、此処までで大丈夫です 』
振り返りそう伝えると二人の目には心配という文字が浮かび上がっていた
無理も無い
車椅子生活の少女が迷子になっていたのだ。正義感の強い二人なら掘っとけないだろう
『 此処は私の知っている道なので、此処まで付き合ってくれてありがとうございました。 』
私は感謝の気持ちを込めて頭を下げ上げる
二人の表情はまだ曖昧な迷っている表情をしていた
私はその隙を見て車椅子を動かし手を振る
『 ありがとうございました。
...また、会いましょう 』
景光さんと零さんのあっけらかんとした顔はとても可愛らしく、面白かった
私は今、工藤邸の玄関の前にいる普通ならすんなりと中に入るだろうが、中に入ろうという気にはならない
理由は現在時刻と私が母さんとのお約束を破ったからである
今の時刻は約十九時半。
私が新ちゃんと別れてから四時間以上たつ
こんな車椅子生活をしている奴が四時間以上も一人で町探検をしていた何て普通の人でも不自然だと思うのに、その家族からしたら...考えるのが面倒だ
母さんとのお約束というのは、私が入院している間に母さんと作ったルールの様な物だ
まぁ、ほぼ母さんのノリで作った物だが...な
急に言い出して真面目に考えてくれたであろうルールと其、要らないだろう!と思わせるルールがあるのだ
母さんらしい
...本題に戻ろう
私が破ってしまったのは第十二条である
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援しています (2021年4月29日 19時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - (´・ω・`)さん» コメントありがとうございます。ですね(笑)発想すごいですよね。私も書いている内にそう思いました (2020年9月19日 18時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - あと降谷さんに一票 (2020年9月13日 23時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 夢主さん窓から逃げるってすごいこと考えますね(笑) (2020年9月13日 23時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - わらび餅さん» 投票してくださってありがとうございます。体調の事まで気遣って下さってありがとうございます。更新頑張ります(*^^*) (2020年9月3日 19時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華夜 | 作成日時:2020年6月28日 20時