四話 ページ6
''ゆっくり''と車椅子を回して約三十分...
私は呑気に米花町探検をしていた
ゆっくりとと付いているから高速で回した時間を加えたら約一時間となるだろうけど
私は気にしない
気にする余裕が無いからだ
理由?そんなの決まっている
私の目の前にある景色一つ一つが名探偵コナンの世界、その物なのだから
もう感動物である
だが、其は先程までだった
アニメでも見たことの無い景色が広がり私の体は恐怖に負け震えあがっている
少しして桜の綺麗な道に出た
今は秋の筈なのに桜が一本咲いていた
私は少しふっと唇を上げてしまう
桜と言えばゼロの日常でもお花見のシーンがあったな
そんな事を思い出したからだ
降谷零、私が今八歳、新ちゃんが五歳ならばあの日とはもう十七歳だろうか
「 大丈夫か? 」
驚きの声に私はビクッと肩を上げた
その声を持つ者と言えばあの人、降谷零しかいない
隣をふと見ると降谷零と諸伏景光の姿があった
二人は其々の表情を出し私に近付いてくる
『 ... 』
だが、何故大丈夫か?なんて聞いてきたのだ?
普通ならただ桜を見ている少女にしか見えないだろう
景「 大丈夫? 」
『 大丈夫です... 』
零「 本当か?さっきからその車椅子でグルグルとここら辺を回っているだろう? 」
その降谷さんの回答に私はまたビクッとなった
何故知っている...
同時にこんな事も思い私はじっと降谷さんを見る
『 どうして分かったのですか? 』
零「 卒業旅行で此処に来てるんだ 」
またその回答に納得がいった
自由に行動出きるとなれば今は自由行動時間
私がここら辺を回っているのを見掛けたとなればその時は先生に付いていったという事になる
『 そうですか 』
まぁ、私にはそんな事どうでも良いのだ
こんなにもすぐに警察学校組の1/3に会えるとは思ってもいなかったから
偶然というものは怖いものだねとつくづく思う
零「 で、どうしたんだ? 」
景「 迷子かな? 」
私は素直にコクリと頷いて見せた
もう迷子はごめんだからだ
零「 迷子か... 」
景「 ゼロ、どうする? 」
零「 交番にでも届けるか 」
そんな会話があり、今、私は景光さんに車椅子を押してもらっている
景光さんと言うのは景光で良いよと言われた為、そう呼ばせて貰う事になった
零さんも同様だ
其にしても、本当に偶然とは怖いものだ
車椅子で暴走をしていたら迷い、そこで警察学校組の1/3に会うなんて
私は世界は狭いんだと感じはぁとため息を溢した
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援しています (2021年4月29日 19時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - (´・ω・`)さん» コメントありがとうございます。ですね(笑)発想すごいですよね。私も書いている内にそう思いました (2020年9月19日 18時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - あと降谷さんに一票 (2020年9月13日 23時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 夢主さん窓から逃げるってすごいこと考えますね(笑) (2020年9月13日 23時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
華夜(プロフ) - わらび餅さん» 投票してくださってありがとうございます。体調の事まで気遣って下さってありがとうございます。更新頑張ります(*^^*) (2020年9月3日 19時) (レス) id: 38b6940bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華夜 | 作成日時:2020年6月28日 20時