1305話 ページ5
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『例え辛くても 寂しさに泣いても 心の奥には 温もりを感じるよ』
『巡って流れて 時は移ろいだ もう何があったか 思い出せないけど…』
『目を閉じてみれば 誰かの笑い声 なぜかそれが今 一番の宝物…♪』
歌い終えると、拍手が聞こえてきた
月永さんじゃない…
「Hai un aspetto incredibile!!」
「え!?そ、そーりー…でぃす、ぷりーず!」
「…ぷっ、わはは♪」
翻訳機能がないと何言ってるか分からない…!
しかも英語じゃないから本当に一文字も理解できなかった
その人は「素晴らしい」って褒めてくれたらしい
「てんきゅ〜♪」
「Puedes decirme estas letras?」
(この歌詞を教えてくれませんか?)
「い、イエス!」
「oh!Thank you〜♪」
「ふふっ、You are welcome…♪」
初めてこうやって英語で話したかも!
海外の人に道を聞かれることはあるけど、みんな日本語だったから英語使わなかったし
「Por favor, tómalo!」
(どうぞどうぞ!)
「へ!?そ、そんな…月永さん…」
「わはは!受け取ってやれよ、無名の歌手さん…♪」
「ん〜…Thank you!」
お金もらっちゃった…
これいくら何だろう?
よく分からずに受け取ってしまった
「なんで歌い終わったら弱々しくなるんだよ〜♪」
「わ、わざとこうしてる訳じゃないんですよ!?」
「わはは!おまえ、やっぱり演技向いてるよ。ドラマティカ入るか?」
「クラフトモンスターで十分です!」
「そっかそっか…♪」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年4月5日 0時