721話 ページ21
✩
｢木箱？｣
りっちゃんにスマホのライトを当ててもらうと、木製の何かが見えきた
もうちょっと周りも掘らないと
｢…なんか、見えてるのに全然取れない｣
｢でかくない？｣
｢やっぱり？｣
｢うん。これ本当にスコップで掘れるの？｣
｢…夢の中だとスコップだった｣
その後もめげずに何時間もりっちゃんと交代ごうたいで掘ったけど、全然出てくる気配がない
むしろもっと範囲が広がってる
え、これどんだけでかいの？
｢いやでも、たったの一夜で掘って埋めれるほどの大きさなんだろうし…｣
｢もうそのたった一夜が過ぎそうな時間だよ〜？｣
｢う〜ん…でも、今日中にやらないと誰かに埋められるか、見られそうでやだなぁ｣
｢スコップ貸して｣
｢う、うん。ありがとう｣
かなり掘ってるはずなんだけど、全然取れない…
たったの一夜で、しかもたったの二人が掘ったにしては大きすぎない？
…あの綺麗な人達はどんだけ馬鹿力だったの？←
ひいばあちゃんが偉大なのか、朔間さんが偉大なのか…
｢A…これはちょっと、でかすぎる…｣
｢わ、私も思ってきた…｣
｢ひいおばあちゃんってことは、数十年前からずっとここにあったってこと？｣
｢そうなるね…｣
するとりっちゃんは唸った
｢う〜ん、一回エッちゃんに頼んで業者の人にでも掘ってもらう？俺たちじゃ厳しそうだし｣
｢…そう、だよね｣
ちょっとだけ、自分たちで掘りたかったな〜なんて…
さすがに子供じゃないし、頭では分かってる
りっちゃんはそんな私に気がついたのか、一回だけため息をつくとにこりと笑った
｢まぁ、朝までやってみようか…♪｣
｢…！うん！｣
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赤月 音(プロフ) - ミズキさん» 嬉しいです！かなり長編ですが、最後までお付き合いください！！ (2021年12月27日 19時) (
レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 面白いです♪こんなに長く書けるなんて尊敬しかない！！ (2021年12月27日 12時) (レス) id: 5cf73cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
赤月 音(プロフ) - 碧生さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2021年3月1日 15時) (レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い面白かったです！！これからも応援してます！ (2021年2月28日 10時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年2月24日 7時
