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492話 ページ42
✩
あの日、りっちゃんはおんぶしたまま私の家まで運んでくれた
自分も疲れてるはずなのに…
それからりっちゃんは玄関から入れるようになったけど、今でも夜中はベランダからやって来る
｢Aちゃんだ！Aちゃ〜ん！！！｣
｢おぶっ…｣
｢こ、こらあんず！病人に激突しに行くな！｣
｢ほんとにAだ！一週間ぶりだね〜！｣
｢熱が下がって良かったよ〜♪｣
教室に入った瞬間、あんずちゃんが抱きついてきてくれた
あの…胸、当たってる…
｢生で見てたけど大変だったね〜。全身筋肉痛って本当に痛くて参っちゃうよね…｣
｢俺達も経験済みだから分かるぞ。体力作りだってろくにできていなかったのに、よく耐えたな…♪｣
｢あ〜！頭撫でたら朔間先輩の弟が黙ってないぞ！｣
｢あぁ、そうだったな｣
｢いやいや！彼氏でも何でもないですからね！？｣
そこであっさり身を引かれると困る…！
それにしても、一週間休んでたから学校行きずらかったんだけど…
相変わらず楽しそうだし、溶け込めてよかった〜♪
長い間休んでると怖くなっちゃうよね…
｢結婚するの？いつ？私も呼んでね…♪｣
｢何年先の話してるの…｣
｢それにしても凄かったよね！あの朔間先輩の弟にAが勝ったんだよ！？凄いよA！！｣
｢あはは…お情けで勝った感じだったけどね｣
次は私の実力で勝ってみせる
そう心に決めた
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月31日 6時
