480話 ページ30
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「いつもいる方はこの学院にいらっしゃらないようなので、私が襲える…じゃなくて、看病しようかと思いまして…♪」
「んっ…」
「はあああぁ、なんて可愛い声を出すんですか…♪」
ひえっ…!?
おでこに冷えピタを貼ってもらうと、身悶えし始めた
よ、妖精さんなんだよね…?
その後私は貸していただいた体温計で熱を測った
「36度7分ですか…貴女の場合だと平熱が35度6分なので、熱よりの風邪ですね」
「なっ…妖精さん、私の体温まで知ってたんですか!?」
「はい。可愛い子は頭からつま先まで全て把握したいので…♪」
「あはは…」
妖精さんって変わった人だったんだなぁ
凄く見られてて、ちょっと意識しちゃう…
「私、普段は人前に出ることなんて有り得ないんですけど…」
「ひゃあっ!?」
「はあ…はぁ…そんな可愛い声を出されたら、私がどうかしてしまいそうですうううぅ…♪」
だだだ、抱き寄せてきた…!
み、耳に息があたってる!こしょばい!!
私が耳弱いの知っててやってるの…!?
「本当に耳が弱いんですねぇ…はぁ、食べてしまいたい…♪」
「ああああの!っ、ちょっと近いです…!」
「こんな私に感じてくれてるんですね…♪はぁ、なんて幸せなんでしょう…!」
「ちゃっ…ち、違います!」
全然離してくれない!!
ど、どうしよう…!
「か、風邪移っちゃいますよ?」
「むしろそれが本望ですうぅ…♪」
「えぇ!?だ、ダメですよ!」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時