日々精進しているそうです ページ3
れいside
あたしの仕事は最近、問題児の世話係に定着しつつある
イケメンと会話ができて幸せ？
それがそうでもないんです
｢お〜い、深海さ〜ん。授業受けてくださ〜い｣
｢それは『めがほん』ですか？｣
｢はい。深海さんの近くに寄ると噴水に引きずり込まれるので｣
あたしはこの問題児たちに勝利するべく、日々精進しているのです
すべてはお金のために！←
｢みずは『にがて』でしたか？うぅ、すみません…｣
｢そんな可愛い顔しても、あたしはこの前貴方に溺死させられかけたのを忘れてませんからね｣
｢れいさんの『はいかつりょう』がすくないだけです｣
｢あたしのせいって言いたいの！？｣
この人笑顔であたしの頭を鷲掴みしてきたからね！？
サイコパスかよ！！！
深海さんを警戒してると、今度は頭に糞を落とされた
本っっ当に嫌なんだけど、糞を落とされるのが日常茶飯事すぎて慣れつつある自分がいる
それより、この糞は…！
｢出たな、日々樹さん！！｣
｢その鳩、貴女の頭が大好きなようですね。とても羨ましいです…♪｣
｢お前の頭にも糞落としてやろうか｣
｢遠慮しておきます♪｣
｢やっぱり、『みずあび』をしたほうがいいですね♪｣
｢ひっ…いつの間に背後に！？｣
くそっ、今日も結局鳩に糞を落とされて噴水でびしょ濡れにさせられて服を紫之くんに干してもらう羽目になる！
ごめん紫之くん！！
｢いっしょに『みずあび』をしましょ〜♪｣
｢ごぶっ…！？｣
｢貴女、いつか本当に死ぬ気がしてきました｣←
｢なら助けろよ！！！！｣
｢くしゅん！…はっ、れいちゃんが助けを呼んでる気がする｣
｢最近毎日言ってるよな〜｣
｢そこで喋ってる衣更とA、この問題解いてくれ｣
｢は〜い｣
｢れいちゃん、大丈夫かな…｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2020年3月9日 13時
