逃げるって選択肢はないそうです ページ20
衣更side
｢何をしてる｣
｢ひいいぃっ！？これはちょっとした理由があるっていうか…乙狩か、よかった…｣
｢軽音部に用があったなら、呼んでこよう｣
｢だ、大丈夫だぞ！できれば呼ばないでくれたほうが助かる！｣
さっき、Aが羽風先輩に壁ドンした…よな？
俺もされたい！くそう、羨ましい！！←
ってそうじゃなくて、物凄い力強かったし…これは怪しくなってきた
もう少しだけ尾行を続けてみるか！
｢や〜だ〜！行きたい！今日一日のご褒美がほしい！｣
｢だ〜め！焼肉奢るからそれで良い？｣
｢れいちゃんはすぐに奢ろうとする！！悪い癖だよ！｣
なんか言い合ってるみたいだな…
それにしても、向こうでたむろってる奴らAたちのこと凄い見てないか？
…！危ない！！
｢A！れい！｣
｢真緒？｣
｢それより、あいつら二人のこと狙ってるみたいだから今すぐ逃げるぞ！｣
｢衣更、あんなチンピラどもにあたしが負けると思ってんの？まぁ見てなよ｣
｢はぁ！？一人で4人も相手すんのか！？｣
いくら何でも無茶だろ！
Aも呑気に欠伸してて可愛いけど、こいつらに逃げるって選択肢はないのか？
れいは宣言通り、本当に一人で全員やっつけてみせた
す、すげぇ…
｢何だよこいつ…！｣
｢おい。あんたら負けたらやらなきゃいけない事ってもんがあるだろ｣
｢ひぃっ！？｣
｢今すぐここに落ちてるゴミを全部きっちり掃除して、10時までに家へ帰りやがれ！！｣←
｢｢はいぃ…！！！｣｣
意外と良い奴だな！？
それにしてもさっきの動き、あの人の戦い方によく似てたような気がする
まさか、あれはれいだったのか？
いやでも、身長的にはちょうどAぐらいだったから違う…よな？
…やっぱりA？
｢あああぁぁ！！！これじゃ無限ループじゃねぇか！｣
｢真緒どうしたのかな｣
｢さぁ…｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2020年3月9日 13時
