授業中に ページ43
sideなし
一人の男子生徒がガーデンテラスで紅茶を嗜んでいた
「へぇ、ちょっと意外だなぁ」
「ね〜。もう充分楽しんだでしょ?」
それに比べて、もう一人の生徒はだらしなくソファに寝転んでいる
ダークマターみたいなお菓子を勧めるも、優雅に紅茶を嗜む彼は笑顔で拒否していた
「あいつとま〜くんがいちゃいちゃしてるのを見せられるこっちの身にもなってよ…ふぁ、あふ」
「リア充爆発しろって解釈するよ?」←
「やめて」
授業中だからもちろん誰もいない
…はずだけど、二人のように授業をサボる素行不良の生徒なんて夢ノ咲学院にはいくらでもいる
「おまえ面白いな!!愛してるよっ♪」
「だああああぁぁ!!!!!イケメンだけど腹立つうううぅ!!!!」
「…あれ?あそこにいるの、王さまだ〜」
どうやら二人の知り合いだったらしい
彼らはその光景を、暇つぶし程度に眺めていた
「おれの大傑作を消すな!!世界の損失だぞ!?」
「うるさい!!なら紙に書け!床に書く馬鹿はさっさと授業行ってこい!」
「おまえおれより年下っぽいけど、学校行ってないのか?」
「退学した。いいから行ってこいやボケクソゴミ。バーカバーカ。私の仕事を増やしてくる問題児野郎」←
「小学生みたいな煽り方するんだな!可愛いぞ…♪」
「だからさっさと行けえぇ!!!!」
その様子に、一人は微笑み、もう一人は首を傾げていた
彼女は最近働き始めた新人だから、知名度は少ないのだろう
「髪染めてるし、耳とか…多分舌にもピアスついてるよね?あれ誰?」
「いつか分かるよ。きっとそう遠くない日に…♪」
「はぁ?まぁ、別にそこまで気にならないけど」
彼女が後々、やっと安定してきた夢ノ咲学院を破壊するきっかけになるなんて事は、策士家の彼ですら想像できなかった
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2020年1月27日 17時