燐音くんのお嫁さん【あんスタ】 (ページ10)

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十話ページ10

villain.

｢ふふっ、桃李が助けを求めてくれたよ。流石に僕も少し心が痛くなったね｣

｢英智！なんか食費やばい子いるんだけど！もう倉庫の中が空っぽになりそうだよ〜！助けて！｣

｢まったく…君は僕からいくら借りるつもりなんだい｣

僕がそう言うと、笑いながらAは言った

うん

反省の色が全く見えないね…♪

｢あはは！いつか返すよ！｣

｢故郷に逃げても追いかけるよ？｣

｢流石に仲間を売ったりしないよ。私もそこまで悪い教育はされてないし｣

｢そこは民…と言ったほうが良いんじゃないかな？｣

数億円の借金より、君はやはりこう言ったほうが苦しむらしい

苦笑すると、Aは頭を下げた

｢うぐっ…ごめん〜、一彩には合わせといて。なんか今さら言えないっていうか…｣

｢じゃあ、これから天城燐音先輩のお嫁さんって呼ぶよ｣

｢これ以上嘘を広めないで！？｣

茶化してみるとAは焦って余計に面白くなった

｢ふふっ。彼の誤解を真実にする為に、本当に結婚してみるのも良いんじゃないかな｣

｢無理無理無理…！！私は誰とも結婚したくないから！他人のお嫁さんにはぜ〜ったいなりたくないから！！｣

｢君も頑固だね。じゃあ僕は？｣

｢嫌だっ！金持ちでも王さまでも一般人でも絶対に嫌！…あ、一彩は別だけど｣

一彩くんを捕まえたら、この子はすぐに頭を垂れてくれそうだ

このまま利用し続けるのも面白そうだね

まぁ、君が自由でいられる間しか無理なんだろうけれど