検索窓
今日:12 hit、昨日:9 hit、合計:59,585 hit

レポート44・とんでもない誤解 ページ44

衣更side



「A…ごめん」

「っ…もういい」



気がつくと、Aちゃんはぽろぽろ涙を零していた

今まで一度も怪我なんてしたことなさそうな、傷一つない綺麗な肌

でも、今は肩から血が垂れていた



「ごめんね…もう、凛月くんに迷惑かけないから」

「ち、ちが…そうじゃなくて…」

「…じゃあね」

「A!」



Aちゃんが走り去ると、そのお友達たちも一緒に走っていった

一人、気の強そうな子だけひと言残して



「…あんた、ほんっと最低」

「…」

「Aちゃん!!待って!」



取り残された俺と凛月は、その場から動くことができなかった



「はぁ…本当に最低だ」

「…なんで、急にあんなことしたんだよ」

「分かんない…Aがま〜くんに触られてるのを見てから、すっごいムカムカが止まらなかった」

「それ恋だろ…」

「恋じゃない!俺はAのことなんか好きじゃない!」



お、おぉ…

久しぶりに凛月が怒鳴ってるのを聞いた



「Aは素直すぎるんだよ…両想いになれば、実家に帰らされるのに。もう会えなくなるのに」

「え?」

「俺はAと一緒にいたい…だから、我慢してた…」



そういう事だっのか…



「凛月、おまえの気持ちは分かった。けど、このままで良いわけがないだろ」

「…」

「好きならそう言ってやれよ。あの子にはもう、時間がないんだからさ」

「は?」

「ん?」



そこで俺は、とんでもない誤解に気づいた

Aちゃんって病気じゃなかったのか!?

凛月にそれはもう大笑いされた



「あはは!ほんと、ま〜くんはお馬鹿さんだねぇ♪」

「うっせ!いいから行って来い!」

「うん、行ってくるね…♪」

「…ああ♪」

レポート45・優しいお兄さんたち→←レポート43・噛みついた


ラッキーアイテム

りっちゃん


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
228人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 朔間凛月 , 衣更真緒   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年3月8日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。