癒し系彼女と居眠り王子【朔間凛月】 (ページ24)

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レポート24・政略結婚ページ24

Aside

右耳が、まだぞわぞわしてる

髪の毛がくすぐったくて、私が痛くないように優しく掴んできた両手

あ、あんなの…ずるい…！！

｢お腹いっぱいなんでしょう？無理しなくて良いのよ｣

｢す、すみません…｣

｢ふふっ、気にしないで｣

｢ごちそうさまでした｣

手を合わせると、私は使った食器を片付けた

凛月くんと違って、凛月くんのお母さんは優しいな…

｢Aちゃん、お母さまから電話よ｣

｢あっ、ありがとうございます！…もしもし？｣

『聞くまでもないでしょうけど、朔間さんのお宅ではお利口にしてる？』

｢は、はい！もちろんです、お母さま…♪｣

『あら？敬語だなんて怪しいわね～』

うっ…

お母さんには、途中まで敬語で話すよう育てられてきたけど

寂しいからやめてくれってつい最近言われた

『ご子息様は寮で生活しているようだし、そんなに会う機会はないでしょうけど』

｢(凛月くんはほぼ毎日来てくれてるんだけどな…)｣

『今のうちに、ご両親を説得なさいね♪』

｢お、お母さん…！｣

お母さんは、私が凛月くんのことを目で追ってるのを知ってる

今回の海外での出張云々も、実はそれが理由

『貴女も、政略結婚だなんて嫌でしょ？』

｢う、うん…でも私、お母さんたちの為ならそれでもいいよ。それで、少しは舐められないだろうし｣

『こら！何を言ってるのよ！』

あはは、お母さんは優しいな…

『上流階級になったところで、大した生活は待ってないわ。それなら下級貴族として、素敵な愛を育むこと』

｢…自分の認めた人を、永遠に愛すること｣

『そうよ。何があっても、家訓を忘れないで』

｢うん！｣

電話を切ると、私は少し焦りを感じた

あと一年もしない内に、何とかしないと…

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昨日投稿できずにごめんなさああああぁい！！！！

合格通知とバイトの面接と映画(3回目)が全部重なった慌ただしい日だったんです！！

映画代より高い電車代払って、ちゃんとコースターも色紙もゲットですよ！