【キ．ヨ】 レ ン タ ル 彼 氏 始 め ま し た 【実．況．者】

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「いやぁ〜、キヨくん選ぶなんてねぇ」



「舌打ちしてたから嫌いなのかなって思っちゃったよ〜」



「はい、じゃあここに名前かいてね！」





流されるように契約書に名前をかく




いやいや、まてまて、





まさか、一番人気がこの人だっていうの、？





「…俺かよ」




だるそうに立ち上がるキヨさん





『ま、まってください、やっぱり牛沢さんかヒラさんに変えてくださいっ！』




そう言うとレトルトさんは困ったように笑った





「いやぁ〜、でももう契約書に名前かいちゃった訳やからなぁ…」




『う、っそぉ…』





まさか、一番合わないと思ってたキヨさんが彼氏(レンタル)になるなんて







「ほんで、彼氏を借りるにあたっての契約なんやけどふたつあってな？」





まあ、フジに会わせたらすぐに終わろう。





『は、はい、』





「ひとつめが、手を握るまでとかはええんやけどキスとかその先のスキンシップはだめ。」




誰がそんなことするか。と言いそうになるのをぐっとおさえる





「ほんでふたつめ、これが一番大事やな。


レンタル彼氏はただ借りて借りられての関係やから絶対すきになったらあかんで？」



『なりません。』






即答で答える



何馬鹿な事言ってるんだレトルトさんは。






「それが、キヨはヒラと同じで今まで借りられてきた女全員惚れさせてきてんだよなぁ…

100発100中ってやつ？」





面白そうにこちらを向いてニヤニヤと笑っていた牛沢さんがちゃちゃをいれた






そんなこと関係ない。






『私は絶対惚れないんで』





キヨさんを睨みつける






「…へぇ、おもしれぇじゃん、」






キヨさんが口角を怪しくあげるとぐいっと片手で私の顎をつかみ上を向かせた









．









「俺しか見えねぇくらいに惚れさせてやるよ。」






そう言ってキヨさんは子供のようにべっ、と舌を出した





*

友人さんが空気…

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