【キ．ヨ】 レ ン タ ル 彼 氏 始 め ま し た 【実．況．者】

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「こんにちわ〜、ってあれ？新しいお客さんかな？」




ふわふわとした口調で大荷物を持って入ってきたのは、少しくせっ毛のふわっとした髪質をした茶髪の男性だった



私と星奈は一応ぺこりとその男性にお辞儀をする




「あれっ？ヒラくん今日で終わりやったっけ？」



棚から出してきた書類に目を通すレトルトさん





「ちがいますよー」



「ええっ、もうお金払ってもらってるんやから最後までちゃんと仕事してや！ただでさえあのふたりのせいで詐欺っていうクレームきてるんやから！！」




やっぱりこの店怪しくない？と思いながら2人を見つめ話に耳を立てた





「さっき告白されたんででてきました〜」




”契約”破られたんで。といい背伸びをしてキッチンにはいっていく男性




「うぇ〜、ヒラお前また惚れられたの？」




「どんなテク使ってっかしらねぇどさすがラーヒーって感じだな(笑)」




牛沢さんとキヨさんはニヤニヤと笑いながらキッチンにいる男性に話しかけている




「…ん〜、じゃあ仕方ないね」




そう言ってレトルトさんは持っていた書類に棚から出してきたハンコのようなものを書類に押した。


書類には[契約違反]っと真っ赤なはんが押された




するとその書類をびりっと破るとレトルトさんはゴミ箱になげた。





「あー、話ずれたなぁ？ごめんなぁ！」




手を合わせて謝るレトルトさん





「あ、さっきの話聞いたらわかるようにレンタル彼氏を借りるにあたって”契約”してもらうことがあるからね？」




そう言うとにこにこと笑い3人の顔写真をずいっと私の前におしてきた





ほんとに何この店。と思いながらははっ、と乾いた笑い声をあげた



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