【キ．ヨ】 レ ン タ ル 彼 氏 始 め ま し た 【実．況．者】

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また開店前の掃除をしながら店に飾ってあるカレンダーに目を通す。
あれから2日がたっていて今は18日。あと6日後にはキヨさんとデートだ。





「Aちゃん最近よくカレンダー見るわよね〜」





コーヒーカップを磨いていた店長がカウンターから身を乗り出して話しかけてくる






『え、そ、そうですか、？』





べつになんでもないです。と言ってまた掃除にとりかかる。


すると店長はにやり。という効果音が付きそうなほど口角をあげた






「…新しい彼氏くんと上手く言ってるんだ」



『は、はい、っ?!』






そんな訳ないじゃないですか！と否定すると店長はにやにやしながら「そーかしら？」と言ってくる






「最近Aちゃん楽しそうだしねぇ？…うふふっ、彼氏くんのことしか考えれないんだ？」



『い、意味わかりませんっ!!』






だって顔が恋してる乙女なんだもんっ！と言いながらまたコーヒーカップを磨きだす店長









…たのしそう？




べつに、楽しくないし、あの日からキヨさんはバイト先まで私を送り迎えしだして迷惑だと思ってるし、また今日もキヨさんがバイト先まで迎えに来ると思うと憂鬱だし…




カレンダーよく見るのはべつに24日が楽しみなわけじゃなくて、嫌だなって気持ちがあるわけだから！！







…あぁもうっ！！

私だれに説明してるの?!、





頭をぶんぶんと横に振る









『さっきだって、キヨさんのこと考えてたのは、…』







…






その理由が、思い浮かばない。









キヨさんの事考えてるなんて、






うそだよ、









だって、そんなの、









『…私がキヨさんのこと、好き、みたいじゃん、』




一気に顔があつくなる







うそ、



だってキヨさんと出会って、１週間もたってないんだよ、？






私がキヨさんのこと好きなんて、




そんなの、ありえるわけないじゃん…








そんなことを思っても、今だってキヨさんのことしか頭になくて






『…っ、うそだ、』






キヨさんのことがすきなんて、そんな事ありえないよっ…






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