【キ．ヨ】 レ ン タ ル 彼 氏 始 め ま し た 【実．況．者】

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『でもさ、見返すってどうやって？
綺麗になるとかだったら諦めてね。そんなの無理だから』




通りかかった店員に二杯目のアイスティーを頼む




「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました！そんな綺麗になるとか女子力のじょの字もないAにさせると思うか！思わんだろう？」



『うんうんそうだよね。取り敢えず顔面に1発いくか』




どや顔で言う星奈に向かって腕を振り上げる





「ごめんごめん、冗談だから！」




振り上げた腕を下ろし再び星奈の話を聞く





『見返すってどうやるの？』




またふっふっふっ、と笑う星奈に苛立ちを覚える




「簡単なことだ！新しいイケメンの彼氏をフジくんと会わせるのだ！！」




ほんとに愛すべき馬鹿だな。と心の中で思う。


口に出すと怒るからね




『…アイスティー美味しいな』




運ばれてきたアイスティーを口にする





「こらっ！無視しないの！！」



『…あのねぇ、彼氏作ることはそんなに簡単じゃないんだよ？それにイケメンなんて、

せいぜいすぐつくろうとしたらおじさんくらいだよ。彼氏になってくれるの』





彼氏いない歴＝年齢の星奈には分からないだろうね。と悪態をついてやるとほっぺをつねられる





「ばかめ！そんな愚かなAちゃんにいい話をきかせてやろうではないか！」



『まっれ、ほのまえにつへふのひゃめへ(まって、その前につねるのやめて)』




そう言うとぱっと手を離し鞄をごそごそと漁っている星奈




つねられていた頬をさすっていると目の前に1枚のチラシが置かれた





『…なにこれ』



「チラシ！」



いや、見ればわかるよ。とツッコミするるのを我慢してチラシを手に取る





『…れんたる、かれしはじめました、？』




そうでかでかと描かれたチラシの下にはご丁寧に地図まで描かれている




『…星奈これどうしたの？』




「拾った！」




『あれほど道に落ちてるのは拾っちゃダメって言ったのに！そんな子に育てたおぼえはありませんっ！！』




「いやまず育てられた覚えがありません」





なんてコントをするといきなり星奈に腕をつかまれぐいっと引っ張られた





『え、いや、どこいくの？！』




「善は急げっていうでしょ？」





そう言って腕をつかんで走る星奈



やっぱり相談するひと間違えたな。



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