12.キヨside ページ13
*
がちゃんっ、
と音をたててドアが閉まった
「…レトルトさぁ、嘘ついたよね?」
「…なんのこと?」
うっしーがそう言うとさっきの貼り付けたような笑顔とは違うにやりとした笑顔を見せるレトさん
ほんと猫かぶりがうまいなぁ
俺はボフッ、とソファーに座った
「契約書に名前かいても彼氏、変えれるじゃんなんであんな嘘ついたの」
ヒラも文句があるように言った
「えー、キヨくんを彼氏にしたら面白そうやったからかなぁ」
レトさんはへったくそな口笛をふきながらキッチンにはいっていった
「まあ、あの女面白そうだし俺は文句ないけど」
そう言うとうっしーとヒラからブーイングを受ける
「俺だってあの人おとしたいのに!」
ヒラの膨れた頬をつつく
やめてよ!というヒラの顔が面白くて笑ってしまった
「Aちゃんさ、彼氏と別れたっていよったよね?」
レトさんはコーヒーを片手にキッチンからでてきた
「…あのアクセサリー、その元彼からやったりするんかな?」
レトさんが窓の外を眺めるから俺ら3人も同じように外を見た
あの女が落としたイヤリングを拾っているようだ
「えー、なになにもしかしてレトさんも狙ってんの?」
にやにやと笑いながら聞くとあほか、と頭を叩かれた
「…男が女にアクセサリー贈る意味って知っとる?」
知らなーいとうっしーたちと声を合わせて言った
「で、その意味?ってなんなの」
うっしーがレトさんを見つめる
.
.
.
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「…束縛」
レトさんがそうつぶやくとうっしーは、は?と意味がわからないというように聞いた
「男が女にアクセサリー贈る意味はその女を”束縛したい”っていう気持ちの表れらしいよ
あのアクセサリーの量からみてかなりAちゃんに依存しとったようやけどなんで別れたりなんかしたんやろね」
「こっわ、」
うっしーとヒラが声を揃えていった
「あんなのあの女が自分で買っただけなんじゃねぇの?」
考えすぎだってと言うと「そーかなぁ?」と首を捻るレトさん
「そーそー。じゃ、俺明日の準備するわ」
そう言って俺が奥の部屋にはいっていくと残りの3人もばらばらと散らばった
.
その時、あの女の後を誰かがつけていたなんて知らずに
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せなみーる - 山田さん色んなとこで失踪してて泣きそうですうううт · т いつでもいいので、帰ってくるのを楽しみに待ってますからね、、!!がんばってくださいT ˙̫ T❤ (2023年4月9日 13時) (レス) @page30 id: 1726f385c7 (このIDを非表示/違反報告)
チト(プロフ) - すごい面白くて一気読みしちゃいました!更新待ってます!!無理ない程度に頑張ってください!!!! (2021年4月18日 0時) (レス) id: 38bd7332d8 (このIDを非表示/違反報告)
れれれ - 続きがめちゃくちゃ気になります!!更新されるの待ってます! (2020年6月10日 23時) (レス) id: cfd5ca0e76 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ - めちゃくちゃ続き気になります! 更新がんばってください! (2019年8月12日 22時) (レス) id: dcb0c0162d (このIDを非表示/違反報告)
kinoko78banana(プロフ) - 続き気になります!待ってます (2019年5月24日 13時) (レス) id: 57fff001ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田。 x他1人 | 作成日時:2016年8月28日 6時