検索窓
今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:43,223 hit

10年バズーカ…ツナ 《リク》 ページ20

「うわーん!リボーンのバカたれー、ちねー!!」


本日も騒がしいツナの家。
恋人兼友人として招かれた私が、あんな体験をするとは思わなかった。

先程、ランボが泣きながら大量の手榴弾と共に"10年バズーカ"と呼ばれるらしい武器を取りだし、
リボーンに向けて次々と投げていった。

それを甘んじて受ける彼でもなく、形状記憶カメレオン(?)のレオンを団扇に変形させて扇ぐ。
10を超える手榴弾を一度で弾くのは流石だ。

私よりも驚愕を顔に出すツナは気づかなかった。
しいて言うなら私も同じ、恐らく誰もが思わなかっただろう。

まさか弾かれた10年バズーカの弾が、誘爆する手榴弾に当たりながらもツナに向かってたなんて。


――ボフンッ!


間抜けな音を立ててピンク色の煙に包まれたツナ。
私は初めて見る不可思議な現象にじっ、と煙を見つめてしまう。


「ツナの奴、ぶち当たっちまったな。
 今から出て来るのは10年後のツナだろ」


そう言うリボーンに安心する私。
正直言うと10年後のツナに興味があったから。

でも煙が晴れたそこにいたのは……


「ねえリボーン、10年後のツナ、来てないよ?」

「……だな」

「ツナに似た小さい子しか、いないよ?」

「……だな」


恐る恐る言葉を紡ぐ私に、「……だな」としか言わないリボーン。
彼も少なからず驚いているらしい、顔には出てないけど。

そこにいたのはツナに似てるけど、明らかに年齢が一桁の男の子。
蜂蜜色の爆発したような髪……まさか、


「思ったんだけどさ、リボーン」

「ああ、俺もだ」

「あの子って」

「10年前のツナだろーな」


うん、やっぱり。
因みにランボは「ランボさん知ーらなーい」と逃げてる。後でリボーンにシメられるだろうけど。


「ここ、どこぉ……?」


最初は不思議そうに周りを見ていた小さいツナ(仮)は
次第にくりくりとした大きな目を潤ませて泣きそうになる。


「あ、えっと……大丈夫!私達はお母さんに頼まれたの!ツナ君!」

「つーくんのおなまえ、しってるの?」

「うん。だからだいじょーぶ」

「……ホント?」

「うん!」


そうやって30分後、再び――ボフンッという音と共にツナが帰ってきた。
何か夢を見た気がするんだ、という彼は自分が10年前と入れ替わった事に気づいてないらしい。

そして抱き付いてきたツナは笑いながら、





なんか、安心する。
(そう言う彼は、つーくんと全く変わらない笑顔のままで)

沈黙…XANXUS 【切】→←取り合い…ベル&フラン 《リク》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
設定タグ:REBORN , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

misyou.go2(プロフ) - 桜もちさん» こちらこそありがとうございます(*´艸`) (2017年4月16日 21時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - そういうことだったんですね、わかりました。改めてとても素敵なお話でした! (2017年4月16日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 桜もちさん» あ、読んで頂けてありがとうございます!注意文については、ボスが故人になっているので、苦手な人には苦手らしいということで……【死ネタ】とした方が良かったのでしょうが、夢主が死んだわけではない(死にかけではあった)ので一応…… (2017年4月16日 19時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 新たに更新されたお話読みましたが、読む人を選ぶとはどういうことですか?よ、読んでしまってよかったでしょうか(汗)切なくてとても感動しました!いつも応援してます。 (2017年4月16日 18時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go2(プロフ) - 闇の道化師さん» いえいえ〜読んでくださってるだけでも至極光栄ですから〜(*´▽`*) (2017年4月14日 17時) (レス) id: ffd771d2d5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:misyou.go2 | 作成日時:2016年8月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。