リナリアに苦悶する 8 (ページ23)

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382.リナリアに苦悶する-完結ページ23

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それは、セフンさんと出会って、3度目の春。

「わぁ…本当に、今日から大学生…」

無事、色んな人の支えがあり、私は大学に合格した。

今日は、大学の入学式の日。

「うん、みんなより、ちょっとお姉さんだけどね」

「いやぁ、年上はモテるぞ〜」

「増して、Aだからな！！」

「…あのさ。ミンソギヒョンはいいよ。ジュンミョニヒョンは、変なこと言うのやめて。そんでベッキョニヒョン！！なんでいんの！！！」

セフンさんはもちろん、私の勉強に付き合ってくれたミンソギオッパ、ジュンミョニオッパ、ベッキョニオッパも入学式に付いてきた。

ミンソギオッパは、落ち着くオッパのカフェを専ら私の勉強の場にさせてもらって、無料でお昼ご飯作ってくれたり、コーヒーを入れてくれて気にかけてくれた。勉強の隙間に引き続きアルバイトもした。

ジュンミョニオッパは、元々のお手伝い程度だったセフンさんへの仕事を積極的に与えて奨学金を返すための手伝いをしてくれた。そして、セフンさんが私の勉強の邪魔しないように制止してくれた。

ベッキョニオッパは…

「俺が一番Aに勉強教えてやったんだぞ！いやぁ、久しぶりだなぁ、ここ来るの」

どうやらここの卒業生だったらしく、たくさん私に勉強を教えてくれた。一番、直接私の合格に影響した人物かもしれない。

「ねぇ、ベッキョニヒョン、Aのこともう呼び捨てしないでよ。Aの何でもないんだから」

「うわぁ…じゃあお前はAの何なわけ？」

「恋人」

「そうか、恋人かぁ…って、え、正式に付き合うことになったの！？」

「あはは…そう、なんですよ、実は…」

少し前。合格発表のお祝いを2人でしている時。

『…ねぇ、A』

『なんですか？』

『付き合おっか、俺たち』

『…え…！？！？』

『Aが、たくさん俺のために努力してくれて…それが実った。Aの恋心も、実る頃だと思わない？』

『っ…は、はいっ！！』

そんなわけで、セフンさんは、私の…か、かれっ…かれれ、かれ、し…な、わけですよ…そう、彼氏、彼氏…

「おーいAちゃーん」

「この感じじゃ、なんにも心配すること無さそうだな、セフン」

「まぁね」

セフンさん。

私を見つけてくれて、ありがとう。

この世界で、私という存在に気付いてくれて、ありがとう。

私の愛を受け止めてくれて、ありがとう。

だいすきだよ。

『リナリアに苦悶する』完