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「いやいやいやまじで無理！推しの前でとか緊張しすぎて歌えない！しかもアカペラ！きつい！」
「いけるって！俺でもいけたから！」
「絶対音感持ってる人が何言ってんの！？歌うならせめて音源は欲しい！これ！絶対！！」
推しの前で公開処刑はきついって…。でも音が出せる電子機器なんてここにはないしああ言っとけばそのうち諦めてくれるだ「あ、あった！あったよ！」ろう……え？
「え？」
「いやさ、ここってよく考えたら夢の中じゃん？欲しいものとか思い浮かべたら出てこないかなってイメージしてみたらできた！」
ほら、と言って見せてくれたのは多分こうちゃんのであろうスマホ。これなら音源調べ放題だし歌えるよね？ってドヤ顔してるこうちゃん。…好き……だが一発デコピンさせてくれ…。
「まじかぁ…うわぁ……」
「何でもありなのが夢だからね！YouTubeで好きに調べていいよ！」
「うぅ……なんてこった…」
楽しそうにスマホを貸してくれるこうちゃん。推しのスマホ触ってる恐れ多い…なんて気持ちは今か今かとこちらを見つめるこうちゃんで吹き飛んだ。あぁ…今から推しに痴態を晒すのか…ならせめて歌いやすいものにしよう……あ、あった…。
「ふぅ…。期待しないでね？」
「大丈夫大丈夫！」
「……夢ならばどれほどよかったでしょう…」
一時期ずっと聴いていた「Lemon」。地声が低い私にはすごく歌いやすくて気持ちが乗せやすいなって思った曲。正面は難易度高すぎたから横を向いて歌うことにした。こうちゃんもそうしてたし流石に目の前は…ねぇ。推しが視界に入ったりしたら歌詞なんて吹っ飛ぶ自信しかないからね。
それからはもう聴こえてくる音だけに集中した。そしたら不思議と緊張とか消えてて歌うことだけに気持ちを向けることができた。
「…こんな感じです、なるべく早めに忘れてくれると助かります……」
「…え、上手くね？」
「え？」
「全然下手じゃないし思わず聴き入っちゃったよ」
「あ、ありがとう…」
「もっと自信持っていいと思う！俺が保証する！」
「ありがとう…でも恥ずかしいからもうこの話やめよ…」
「本当だ、顔真っ赤じゃん(笑)」
「やめい！こっち見んな！！」
「そう言われると見たくなるのが人の性ってやつなんだよね」
推しからのガチ褒め嬉しいし照れない人なんていないよね。すぐに赤くなった顔を隠したけどわざと覗き込もうとするのまじでやめてほしい。そんでさ、
たまに出てくるドSこうちゃん…やばいって…。
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むーん(プロフ) - リコさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！更新止まってしまっていますが、気長に待っていただけたらと思います。 (9月14日 22時) (
レス) id: f9492b4722 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - とっても面白いです！！更新楽しみに待ってます(*´︶`) (9月13日 3時) (レス) @page21 id: 8da0708740 (このIDを非表示/違反報告)
むーん(プロフ) - ここあさん» コメントありがとうございます！嬉しすぎます…ただただ妄想を詰め込んでいるだけですがこれからも楽しんでもらえたらと思います！ (2023年5月1日 20時) (レス) id: f9492b4722 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - なんですかこの作品?!神すぎるんですけど?!更新待ってます！ (2023年5月1日 17時) (レス) @page15 id: 8e3636a12d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーん x他1人 | 作成日時：2023年4月11日 19時
