第十六話 得意じゃなくて ページ17
「そっか……冷たい、か」
朔夜は穂乃果の言葉を口の中で小さく繰り返しながら、小さくともしっかりとう頷いて見せた。
「君の言う通りだね」
穂乃果の見ている前で、朔夜は蒼菜に大きく頭を下げた。
「ごめんね。オレ、あんまり人間と話すの得意じゃなくて」
クラス中の生徒が朔夜をじっと見つめる中、穂乃果は上手く自分の席に座ることができた。
「あ、ううん。いいよ、気にしてないから……」
蒼菜は泣きそうになりながらも笑顔を作り、朔夜に向かって首を横に振った。
「えっ、そうなの? まぁ、じゃあいっか」
余裕な顔で笑う朔夜に、クラスメートたちは誰一人といい印象を抱いている者はいなかった。
誰が見ても、蒼菜が傷ついていることは分かる。
それなのに、転校生は爽やかな笑顔で席に着く。
それが、蒼菜ファンには許しがたい態度であったことは間違いない。
ホームルームのほんの短い時間だけで、朔夜は見事にクラスメートたちを敵に回してしまったのだった。
朔夜は相変わらず穂乃果を見つけられたことに対してニコニコし、穂乃果はそんな朔夜を見て大きくため息を吐いていた。
ひと段落ついたクラスの雰囲気を見てホッとした佐藤は、途中だったホームルームの続きを開始しのだった。
第十七話 訳わかんないにも程がある→←第十五話 冷たすぎだと思うよ
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凍夢(プロフ) - おもしろいです!続きがきになるので続きをお願いします (2018年7月17日 0時) (レス) id: 00e413b96f (このIDを非表示/違反報告)
アナナス - 面白いです、続き待ってます。 (2017年7月4日 16時) (レス) id: c0c87a14c1 (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - 面白いw更新楽しみにしてる!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2014年8月10日 14時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - なかなかです。続きが気になります頑張って下さい。 (2014年6月22日 18時) (レス) id: baa4070149 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナレシア(プロフ) - これ面白すぎる(>∀<)こういうの好きなんですよ〜♪続きが楽しみです!! (2014年6月21日 9時) (レス) id: 107d52b62e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aru | 作成日時:2014年5月27日 23時