じ ゅ う ろ く ページ23
貴方side
入口付近、カットクロスの在庫確認をしてたら、とっても眠くなって、あくびが出た。
なんだか視線を感じて、道路側を横目で見てみたら、まさかの万里くん。
しかもめっちゃこっち見てる。
｢見たな〜。｣
なんて、陽気に言ったけど本当は死ぬほど恥ずかしかった。
それにしても、今日の万里くんは なんか懐かしい感じだなと思ったら制服が母校の花学。
万里くんも花学生だということが分かった。
そして自然と年齢の話になって。
わたしが成人してると知った時の万里くんといったら、何だかすごく寂しそうで。
これは良い様に受け取り過ぎかもしれないけど、
わたしとの、えも言われぬ謎の距離感を感じてしまっての 寂しい顔なんじゃないかなって思った。
ひとしきり話して、｢じゃあ、俺 稽古もあるし そろそろ…」
と、万里くんが言った。
｢今日も、あの寮に帰るの？｣
｢そうっス。｣
｢賑やかそうでいいね〜。｣
わたしがそう言うと、万里くんはとても嬉しそうにした。
頑張ってね と声をかけると、さらに嬉しそうな顔をした。
それから万里くんは、
｢あの、Aさん、お仕事中すみませんっした、」
なんて言って 帰って行った。
…ところで万里くん。
花咲学園からあの寮に帰るなら、
この道は少し、いや、かなり、
遠回りじゃないかな？
これって、
これって、つまり…？
((うおお、Aさんも花学だったのか、、
俺がわざわざ遠回りしてる事バレてねーかな…。))
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三ヶ縞 そう(プロフ) - なかやさん» その通りです！ただですね、脳内で呼ぶ時に監督ちゃんだとちょっと親しみがですぎるかなと書いてて思いまして…勝手ながらいづみさん呼びにさせて頂きました…！ご指摘ありがとうございます！ (2018年8月18日 21時) (
レス) id: be0f3094b7 (このIDを非表示/違反報告)
なかや(プロフ) - 万里くんは、いづみちゃん(監督)のことを監督ちゃんって呼んでますけど…(わざとでしたらすみません！) (2018年8月18日 15時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三ヶ縞 そう | 作成日時：2018年8月13日 13時
