【中堂系】甘く檸檬のようなキスをして２

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駆けつけた三澄先生は、亡くなった男の目をライトで照らしながら、「死んでるね」と呟く。


「状況から見て、酔った勢いで…」


三澄先生が言わんとすることを察したのか、
カーテンにくるまっていた東海林さんが、「待ってよ」と首を振る。




「私達服着てたし。この人全然好みじゃないし、女2人でとかありえないし…！」


ソファに座っていた私も、東海林さんに同調するように首を振る。



「じゃあ何があったのか、聞かせて」


私は目を瞑り、昨日の出来事を一つ一つ思い出していく。


遡ること24時間前、昨日の朝。




UDIのロッカールームでは、いつものように
三澄先生、東海林さんと雑談しながら、仕事の準備をしていた。




「背中の方はどう？もう大丈夫？」

三澄先生にそう聞かれ、大丈夫ですと首を縦に振る。すると東海林さんがニヤリと笑みを浮かべる。



「ねぇ、2人とも異性間交流会行かない？」


「行かない。合コンなんて」と三澄先生は即答する。

「え〜、じゃあA一緒に行こ？中堂さんみたいなクレイジーな人じゃなくてもっといい男探しに行こ〜？」



そう迫られるも、私はアメリカにいた時から
パーティの類いが苦手で、行くのを渋っていると



「友達連れて行きますって言っちゃったの！
だからお願い、埋め合わせして」

両手を顔の前で合わせて、お願いされたら、「…分かりましたよ」とOKしてしまった。




「ただし、ある程度時間経ったらすぐ帰りますから」と条件を出した。




その日は仕事を早く片付け、東海林さんと2人でオフィスを出ようとしたら、久部くんが不思議そうな顔をする。



「珍しいですね。2人でどこか行くんですか？」


「Aと異性間交流会！」と東海林さんは満面の笑みで答える。



チラッとソファに座る中堂先生を見ると、何となく私を睨みつけているような気がした。





会場に着くと、店の外には"TEAM ACID"と書かれた看板が立っていた。


東海林さんが通っている高級ジムの名前だそうで、会費は月5万もするとか。

今日はその高級ジムの、有志達が集まっているらしい。





中へ入ると、高級感漂う白を基調に丸いテーブルがいくつか置かれている。

私は細いグラスに入ったシャンパン片手に
東海林さんに付いて歩く。



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