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「なぁ、久部くんさもっと面白いネタない訳？」
「いや……」
駅に向かう途中、別の店の入り口でそんな会話を耳にした。
久部……？
視界の端に、一瞬だけ末次さんと久部くんの姿が見えた気がした。
でも止まって確認する暇もなく、駅の改札を潜り抜ける。
その後、恐る恐る振り返るが、あの男の姿は無かった。
翌日、ラボへ出社すると私の姿を目にした途端に、久部くんがノートパソコンを見せて来た。
「Aさん、遺体が持ち出されたのは一昨日の、夜の間だと思って防犯カメラの映像を借りて来ました」
そう言われた時、私は少し動きを止めてしまった。久部くんが急に下の名前で呼んだ事に引っかかったからだ。
それは三澄先生や東海林さんも思ったようで
「Aさん？」と小声で顔を見合わせていた。
「あ、ありがとう」
しかし、そんなに気にする事でもないだろうと思い、話を進めた。
「怪しい人が写ってればいいんだけど…」
「それが、何度も確認したんですけど1人も候補がいなくて」
画面を覗き込むと、カメラが設置してある場所はラボの入り口と、ロビーだということが分かった。
録画時間を早回しして確認するが、写っているのは警備員や、スーツを着たラボの管理職員だけだった。
納体袋を運ぶ、目立った人物もいない。
しかも、カメラは少し高い位置に設置してあるのと、ラボ内が暗い事が重なって、写っている人物の顔がかなり不鮮明だった。
「ここ以外に防犯カメラは？」
「無いそうです」
「じゃあ裏口から侵入した可能性があるね」
私が画面から顔を離すと、背後から突然声が降ってきた。
「定時を過ぎると裏口の鍵は全て施錠される。
裏口を通るにはラボの中から、警備員が鍵を開けないと通れない」
いつの間にか背後に立っていた中堂先生に
「流石寝泊まりしてるだけあって、詳しいですね先生」と思わず感心してしまった。
「正面の入り口は0時を過ぎると、開かなくなる。だから、遺体を持ち出した奴は0時より前に、正面から堂々とラボに入った。出て行く時は、警備員に裏口のドアを開けさせ、遺体を運んだ」
先生の推理に久部くんが「まるで透明人間ですね」と呟く。
犯人に繋がりそうな手がかりが見つけられずにいると、三澄先生が私に一枚の紙切れを渡して来た。
「犯人探し中に申し訳無いんだけど、神倉さんがAと久部くんにここに来てほしいって」
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青龍 葵(プロフ) - 母親を殺した真犯人は誰なのか…今後の展開、中堂さんと恋人同士になった２人に甘い部分があるのか？とか思いながら更新が待ち遠しいです！ (2018年3月20日 6時) (
レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - 青龍 葵さん» もう最終回ですね〜終わってしまうのが辛い！小説の方もこれから急展開を迎えますので2人の行く末を見守って頂けたらと思います (2018年3月16日 21時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - いよいよ今日でドラマ最終回！結末がどうなるのか気になりますが小説の最後（完結）も気になります。完結まで、まだまだ先かと思いますが無理のない更新で頑張って下さい！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。知識の浅い素人の書く文章ですので、これからもそういった点が出てくると思いますが、少しでも楽しんで頂けるよう努力していきます (2018年3月15日 7時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
まる - いつも楽しませて頂いてます！差し出がましいことを申しますが、細菌とウイルスは別物です！気にしないで読むつもりだったのですがどうしても気になってしまいコメントしました (2018年3月15日 2時) (レス) id: 8a313f8dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Soll(ソル) | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時：2018年2月18日 19時
