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私は突然の仕事に困惑しながら、
先生は舌打ちをしながら解剖衣服に着替える。
「身元不明って…」
「それを調べるのは警察の仕事だろ。俺達は死因を特定すればいいだけだ」
「…それはそうですけど」
偶然発見時に身元を確認するものを持っていなかっただけか、何らかの事件性があるのか分からず不安がよぎる。
しかし先生はそんな私をよそに、解剖室へと入って行く。私もそれに続くように入ると、ご遺体はすでに到着していた。
「やっと東海林さんとAさんのことが片付いたと思ったら…」
と、毛利さんが疲れ切った表情で話す。
それもそのはずだ。先程まで調布飛行場へ三澄先生達と行っていたのだから、仕方がない。
「観光地から外れた山岳地帯の山奥で、そこの管理者が発見しました。目立った外傷はありません。
あと、この遺体の持っていたパスポート等は全て偽造されてました」
「…そんな情報は解剖に必要ない」
毛利さんは現場説明と共に、身元不明の理由をつけ加えると中堂先生に一蹴され、眉間にシワを寄せていた。
「一応、今分かる事を報告してるだけです」
「こいつが誰だろうと関係ない。必要なのは現場の状況だけだ。確か前にも言ったよな？」
いい歳した男2人がムキになって言い争うのを横目に、納体袋を開ける。
性別は男性、年齢は50代後半から60代前半といったところか。
死後どれぐらい経過しているのか、お世辞にも綺麗とは言えなかった。
そして、引っかかるのはこの男性が何故か見覚えがあること。
納体袋から、解剖台へと移動させ
男性の顔をまじまじと見つめる。
「…どうかしたか」
「いや、この人どこかで…」
額にかかる髪の毛を払いのけ、顔全体が見えたとき、私の脳裏に走馬灯のように記憶が走る。
＿＿A、信じてくれお父さんは何も…
＿＿A！お父さんは……
私の肩にしがみつき、涙を流す彼は…
私の名前を必死に叫び、警察に連行されて行く彼の背中は……
丸く小さくなっていく背中に手を伸ばした遠い遠い記憶＿＿＿＿
膨大な情報量に、立ちくらみフラフラと後退すると、解剖器具が並べてあるトレーに身体がぶつかり、ガシャン！と金属音が響く。
「おい、大丈夫か」
「こ、この人……」
私は震える指先で、目の前のご遺体を指す。瞬きをするのを忘れるくらい、目を見開いたままだった。
「この人……私のお父さんです」
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青龍 葵(プロフ) - 母親を殺した真犯人は誰なのか…今後の展開、中堂さんと恋人同士になった２人に甘い部分があるのか？とか思いながら更新が待ち遠しいです！ (2018年3月20日 6時) (
レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - 青龍 葵さん» もう最終回ですね〜終わってしまうのが辛い！小説の方もこれから急展開を迎えますので2人の行く末を見守って頂けたらと思います (2018年3月16日 21時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - いよいよ今日でドラマ最終回！結末がどうなるのか気になりますが小説の最後（完結）も気になります。完結まで、まだまだ先かと思いますが無理のない更新で頑張って下さい！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。知識の浅い素人の書く文章ですので、これからもそういった点が出てくると思いますが、少しでも楽しんで頂けるよう努力していきます (2018年3月15日 7時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
まる - いつも楽しませて頂いてます！差し出がましいことを申しますが、細菌とウイルスは別物です！気にしないで読むつもりだったのですがどうしても気になってしまいコメントしました (2018年3月15日 2時) (レス) id: 8a313f8dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Soll(ソル) | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時：2018年2月18日 19時
