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「私、現場の川のサンプルを採取しに行ってきます。
この川の成分が父の肺に残っていた水の成分と一致すれば、父はこの川の水を吸い込んで死亡した事になる」
デスクを立った時、東海林さんが
「じゃあ私は肺の水の電解質濃度と、成分構成を調べる」と席を立つ。
「結果が出たらAに連絡するね」
「お願いします」
鞄を肩に提げ、オフィスを出ようとする私の背中に久部くんの声が掛かる。
「あ、俺送ります」
「ありがとう、助かる。採取する道具持ってくるから、先に外行ってて」
そう言い残し、先生からオレンジのボックスケースを借りて、検査室から水質検査キットを持ち出し、ラボの外に出る。
すると久部くんが、ラボの入り口前にバイクを回して、待ってくれていた。
久部くんからヘルメットを受け取り、バイクにまたがる。
「しっかり掴まってて下さいね」
そう言われ、久部くんの腰に手を回す。
すると回した私の手を久部くんはきゅっと掴んだ。
「…もっとです」
「は、はい…！」
手を引かれ、久部くんの背中に顔を預けるくらい密着度が増した。
洗剤の匂いが鼻をくすぐる。
バイクの開放的な風を感じながら移動すること数時間、現場の山岳地帯に着いた。
そこの管理人の方に、現場までの道を案内してもらう。
「UDIのAです。遺体の発見現場までの案内、よろしくお願いします」
名刺を渡しながら、挨拶すると管理人の男性は困ったとでも言いたげに、眉を下げる。
「あまり大事になると観光客が減ってしまうので、なるべく早くお願いします」
「もちろんです」
鬱蒼と生い茂る木々には、まだ解け切らない雪が白く化粧を施していた。
平日とこの寒さのせいも手伝って、観光客の数はまばらだった。
「この先です」
しばらく舗装された遊歩道を歩くと、立ち入り禁止と書かれた看板が立ちはだかる。
その看板は所々錆びついており、何年も前からあるように感じる。
その手前には、警察が引いた真新しい黄色いテープが木々の間に貼られていた。
「あの看板って…」
久部くんが、あの古い看板に目をやり
管理人に尋ねる。
「数年前に事故があったそうです。私は最近ここの管理人と交代したばかりなので、詳しいことは分からないんですが…」
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青龍 葵(プロフ) - 母親を殺した真犯人は誰なのか…今後の展開、中堂さんと恋人同士になった２人に甘い部分があるのか？とか思いながら更新が待ち遠しいです！ (2018年3月20日 6時) (
レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - 青龍 葵さん» もう最終回ですね〜終わってしまうのが辛い！小説の方もこれから急展開を迎えますので2人の行く末を見守って頂けたらと思います (2018年3月16日 21時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - いよいよ今日でドラマ最終回！結末がどうなるのか気になりますが小説の最後（完結）も気になります。完結まで、まだまだ先かと思いますが無理のない更新で頑張って下さい！ (2018年3月16日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
Soll(ソル)(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。知識の浅い素人の書く文章ですので、これからもそういった点が出てくると思いますが、少しでも楽しんで頂けるよう努力していきます (2018年3月15日 7時) (レス) id: 55764b7fd6 (このIDを非表示/違反報告)
まる - いつも楽しませて頂いてます！差し出がましいことを申しますが、細菌とウイルスは別物です！気にしないで読むつもりだったのですがどうしても気になってしまいコメントしました (2018年3月15日 2時) (レス) id: 8a313f8dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Soll(ソル) | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時：2018年2月18日 19時
