「 crime 」※ ページ42
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ジワリジワリと額に汗が滲む
男はそんな事気に留める余裕もなく
家主が眠るリビングへとゆっくり入っていく
手の中にある現実味を帯びないものにいまさら怯む事なんかなかった
その眼にはもう光など宿っていない
ソファに横たわって眠る彼の傍には
先程オトコが用意していたマグカップ
「オソロいだから使って」
と贈りつけたソレは一度も使われた形跡はない
そう
コイツはいま眠るカレ、相葉雅紀のいわゆるストーカーだった
だけどそれは執念なものではなく
週に一度手紙をポストに入れることと月に一度プレゼントを贈りつける
オトコの中ではただそれだけの出来事だった
ただ、カレには大切に想う人が居た。
それはもうどうしようもなく深い絆で結ばれていて
オトコが割り入る隙間なんて一瞬たりてなかった
その大切な人にだけ向けてるカレの笑顔
太陽のように輝きのある笑顔
あの笑顔を俺のものにしたい
俺だけのものにしたい
オトコはいつからかそんな想いを抱いてしまうようになっていた。
そして今日、いよいよ行動に移してしまっていた
綺麗な顔をして眠るカレの頬に手を添える
「…ごめん、」
優しく一言だけ呟くとオトコはずっと触れたいと思っていた薄い唇に自分のを重ねていた
「…ん、……あれ、きみちゃん……？」
やばい…バレてしまった
起こしてしまった
え、でもあれは睡眠薬の中でも最長時間のもので…
焦る表情
頭が真っ白になりカレから距離を取れば
そのまま何も考えることなく手の中の銃を構えて
気付いたらオトコは引き金を引いていた
驚いた表情も見せず、
俺のものにしたいと願ったあの笑顔が視線を捉える
ー刹那、風が切った
ゴンッ
という鈍い音とともに目の前に横たわる背中
「…え？」
血で床が汚れていく
オトコより驚いた顔をするカレ
「…むら、かみく…ん」
その背中は顔だけゆっくりとこちらに向ければ
よく見知った顔だった
「おま…えが、す……」
言葉は最後まで聞けなかったが口の動きでわかった
' お前が好きや '
それを聞いた途端、
止めどなく溢れでてくる涙とともに
段々と冷たくなっていく彼への想いも止まることを知らない
なんで、いまさら
気付いた気持ちはすでに手遅れ
涙の止まらないオトコにカレは言う
「ぜんぶおまえのせいだ」
これでオトコは完全な犯罪者。
end.
こういう暗い話をいつか書いてみたくて。
まあある意味準備運動させていただきました。
だけど、やっぱりムズカシイ！！
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花桜L - 超絶萌えます、面白いです！続編楽しみに待ってますね♪ (2019年10月5日 12時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - リクお願いします！村上×櫻井のしっかり者（たまに天然）コンビを見たいです。どちらが受けかは作者さんに任せます！ (2019年9月23日 18時) (レス) id: 74a3dbf8fd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 花桜Lさん» リクありがとうございます！大倉さんの女装…可愛い倉子が浮かびました（笑）けど、またちょっと違う感じで書いてみようと思います！しばしお待ちを〜♪♪ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - シオリさん» 続編はいずれ書こうと思ってます（笑）いろんなパターンが頭を駆け巡っているので固まり次第また上げようと思います！ステキなリクありがとうございました！学パロはやっぱ楽しいです〜♪♪ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - 短期間にすみません、リクです。番組の企画で女装した大倉君にニノが一目惚れしちゃう、という話をお願いします！ (2019年9月19日 20時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年4月27日 22時
