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「駄目ってわけやないけどな……」
「ならええやん！それやなかったら俺この契約蹴ったってもええねんで？他に行ってもええんやで？」
「……ヒナちゃん、それは困るやろ。コイツならどこでも受け入れられると思うで？」
なんでヨコまでそっち側なのか。
…まあでも確かにもし大倉を他に渡してライバル視されるんは気に食わない。
「空くまで、やからな。」
「…よっしゃ。男に二言は無しやで。証人も居るしな！」
そんなこんなで謎の共同生活が始まるらしい
書類に目を通し仮登録を済ませたら慌ただしく次は売り出し用の撮影へと進む。
横山が依頼してたのは腕のいいカメラマンの一人、達川さんだった。
早速始まる撮影。
『じゃあそこに立って軽く何個かポージングして』
いきなりの要望にも怯むことなく
強い眼差し送ってみたり
視線外して澄ましてみたり
ときに人懐っこさ溢れる飛びっきりの笑顔出してみたり
とプロ顔負けの表情を出す大倉に固唾を呑む現場。
『………いいね、』
あの無茶振りが多いで有名な達川さんのカメラだが、言葉よりシャッター音だけが響く
撮影が終わって出来栄えを確認しようと席を立つと達川さんもこちらに寄ってきた
『久々にあんな楽しい撮影出来た。感謝してんで。俺、あの子のことまた撮りたいから宜しゅうな。』
仕事スイッチ入るとずっと標準語でしか喋らない達川さんから関西弁が出るなんて余程楽しかったのだろう。
写真は全部に自信しかないからあとは任せた
そう言ってスタジオを出て行った後ろ姿に頭を下げて見送った。
その入り口に凭れて立ってるヤツがひとり。
「おい、ヨコ。…なんであのうっさいの連れてきてん。」
「……え〜？…あ、隆平やん。いやいや、俺呼んでへんよ？…呼んでないからな。」
…分かったから二回も言わなくていいわ。
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ちょこ。(プロフ) - るるさん» 初めまして！コメントありがとうございます。まだまだ言葉を選びながらですが、どうぞこれからも楽しんでってください！！ (2019年6月30日 21時) (
レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごく大人っぽい文章でとても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月30日 20時) (レス) id: 35b23f8d3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2019年6月21日 3時
