第９章 ページ41
大倉side
*
なんとか最終確認も終えて、解散となったのは18時を過ぎた頃だった。
まあ思ってたより早いかな、
必要なものを買いに行ってくれていた北山と合流してマンションへと戻った。
「僕も行こうか？」
優しさで言ってくれているであろう北山を断って
だけどその優しさはもらっておく。
「困ったら連絡する思うから携帯だけ見ててくれへん？」
「もちろん。ではまた明日。」
過ぎ去る車を見送ればそのままAIくんに挨拶をしに行きエントランスのフロントさんにも頭を下げエレベーターに乗り込んだ。
最上階へ着き
まっすぐに向かうはしんちゃんの部屋、の前。
ルールを作ってしまった以上、
勝手に部屋へは入れない。
コンコン−
当たり前だけど応答がなくて
寝てるのかな、
でも顔、みたいな…
「しんちゃん、開けて。」
「……あぁ、大倉。おかえり」
寝起きだからか、風邪の所為か
どうも弱々しい声に不安が募る。
「なあ、開けて？」
「ん、いや、大丈夫やわ。」
こんなときですら
弱った姿を見せてくれない
「…開けへんとドアぶち壊すで？」
半ば脅しのように伝えれば
布団の擦れる音が聞こえて安心した。
「おま、どこの
「心配やってん。でも朝より顔色ええわ。ゼリーたべれる？」
「いや、喉乾いたわ。」
きっとずっと寝てたんだろう
じんわりと汗ばむ額に触れる
「ん、」
「…あっつ、」
持ってきてたタオルで拭いて
冷えピタを貼りつけた。
*
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ちょこ。(プロフ) - るるさん» 初めまして！コメントありがとうございます。まだまだ言葉を選びながらですが、どうぞこれからも楽しんでってください！！ (2019年6月30日 21時) (
レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごく大人っぽい文章でとても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月30日 20時) (レス) id: 35b23f8d3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2019年6月21日 3時
