最上階の住人 （雛倉）

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……今何時や？

ぼやける視界に手探りで探した時計手にしては目覚ましより随分と早く起きてしまってちょっと後悔
もう一度寝られるほどの時間もないし

…久々にジョギングでもするか

そうと決まれば行動は早い。
すぐさま着替えてバナナ一本片手に
軽く跳ねてた寝癖をクシャクシャと搔いて梳かせばある程度は頭も冴えてきて履き慣れたランニングシューズ取り出し足早に駆け出した


ひと汗かいてからの出勤とはなんとも言い難い爽快感がある


– コンコン

「失礼します」

「おう、ええで開いてる」

「…おはよう、ヒナちゃん。なんか今日清々しい表情やな。」

「まあな、朝から走ってきたから。」

「…寝れへんかった？」

意味深な笑みを浮かべるヨコ。

「…まあ、そんなとこ。」


ヨコと今日一日のスケジュールの確認をする
午前は特に取り決まった用もないと言うので事務所を様子見がてら一周すると決めた

最近のタレントの活動状況や体調などマネージャーだけじゃなく社長の俺も把握しようと言うのは立ち上げてからの絶対のルール。


…で、午後からが西畑の連れてくる素材と面会。
夜も予定は空けてある。

そこはソイツが契約決まれば書類やら登録やら
忙しくなるだろうとヨコが考慮して空けてくれていた。


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