・ ページ28
*
あれからというものの
tatsuは引き受けた雑誌の撮影に精を出してくれているみたいで、着々とファンも増やしていっていた
そんな順調な日が続いてる中だった
昔からの知り合いで、いまはソロアーティスト スバルのマネージャーをしている錦戸が茶封筒を手に慌てた様子で社長室に入ってきた
「ちょ、…なんや」
「村上くん…あっ、社長。ちょっとこれ…」
そう言って渡してきた茶封筒の中身を確認する
「……亮、お前これどこで…」
「今な、受付で社長に会わせろよって言ってきてたヤツ居って、凄んで見てたらソイツ 俺にこれ強引に渡してきて帰ってったねん。」
「まぁ、恐らくこれ撮ったヤツやろな。」
「ヨコ、お前マルに連絡取れるか？」
「アイツいまドラマの…」
「呼べ言うてんねん。」
横山が丸山に連絡してる間に錦戸にも釘を指す
「亮、お前もこれ中身見たやろ？」
「おん、」
「…俺が何言いたいか分かるよな？」
「…ん、章ちゃん、やろ…」
「あぁ。気い付けろよ。念のためスバルにも言うとけ。」
「…ん、わかった。」
封筒の中に入っていた記事の印刷紙には
大人なホテルから手を繋いで出てきてる
横山と丸山の姿で
見出しには
〜 売れっ子俳優、ウラの顔か 〜
と大きく書かれていた。
錦戸への釘は
アイツも俳優の章大と付き合ってると聞いていて
これ以上のスキャンダルは許さんぞ
という脅しと、やるなら上手くやれという俺なりの応援
スバルは…あのルックスだ。
女性関係が後を絶たないことも知ってるからこそ、自由にはさせてるが記事になるようなことはするな、と口煩く伝えてはきてるから今のところ問題はない。
だからこそ一番油断してた二人で抜かれてしまったのが
ほんの少し悔しかった。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ。(プロフ) - るるさん» 初めまして！コメントありがとうございます。まだまだ言葉を選びながらですが、どうぞこれからも楽しんでってください！！ (2019年6月30日 21時) (
レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごく大人っぽい文章でとても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月30日 20時) (レス) id: 35b23f8d3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこ。 | 作成日時：2019年6月21日 3時
