検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:75,752 hit

第4章 ページ16

*

次の日パンの焼けたいい匂いに目が覚めた。

「あ、しんちゃんおはよ〜。」

その表情を見ればよく眠れたのがひと目でわかる。


「キッチンどこまで触ってええか分からへんかったからパンやけどええ?」

「ん、俺朝食はそんな食べへんし大丈夫やで」

「そんなんあかんやん!食べなあかん!明日から俺が用意する」

半ば強制的なその言い草に従うことにする。



身支度も終え、大倉を乗せて今日も向かうは
事務所。

社長室までの通りで掛けられる声に返事しながら必要な書類は受け取り、後回しにしてもいい案件はそれぞれ何時に社長室に来るように伝える。

俺が社長室のトビラを開けば朝の報告は終わりの合図


散っていく社員の後ろから大倉が顔を出す。

「シャチョー朝から大変やね。やっぱり朝食抜いたらあかんわ。」




次いで二度のノックに
もう気配で分かるぐらいになった人物の姿


「ヨコ、おはよ。」

「おはよ、ヒナちゃん。早速だけどもう呼んでええか?」


「ん。」



入ったり、とヨコが声を掛けると
元気にノックして入ってきたのは社員の北山


「失礼します、おはようございます。社長。」

「ん、おはようさん。」
「タツ、明日から仕事言うたやろ?」


「うん、昨日聞いた」

「…コイツがお前のマネージャーになる北山や。」


*

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
232人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょこ。(プロフ) - るるさん» 初めまして!コメントありがとうございます。まだまだ言葉を選びながらですが、どうぞこれからも楽しんでってください!! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごく大人っぽい文章でとても好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年6月30日 20時) (レス) id: 35b23f8d3d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょこ。 | 作成日時:2019年6月21日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。