第３章 ページ11
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「よし、信ちゃん。裕ちんもうもらってっていい？」
「ええよ、程々にな。…てか、お前。仕事んときは社長言え言うたやろ」
「はいはい、はーい。」
全然聞いてへんやん…
丸山をスカウトしてたときにヨコが差し出した名刺が誤って昔に使ってた業界名の' 横山 裕 'と書いてあったのを渡してしまったため丸山だけには未だに裕の名で呼ばれている
実はマルとヨコは付き合ってる。
最初は俺が大反対してた。
別の事務所なら(それでもアウトだが)まだしも移籍してきてからとなると何かと面倒事しか浮かばなくて認めたらんって言い張っていた。
ましてやまだまだ世間にも認知されがたい男同士の恋愛で。マルはこれから駆け上がってくってときに事務所側と一難あるなんて以ての外だ、とあのときはほぼキレていた。
そのときに丸山がずっと頭下げて
「もう俺には裕ちんしか居ないし、バレてしまったら責任は全部俺が取る。それぐらい本気やねん…」
そう言われたときはもう参った。
普段とは違う一人称をわざと使って言っているその本気さや覚悟に俺も腹をくくった。
「…もう、わかったよ。好きにしろとは言われへんけど、俺だって一応社長や。この話聞いたからには何かあったときの責任は俺にも背負わせろ。」
有難う、と笑顔の丸山と対照的に涙ぐむ横山をパシンッとひと叩きしては
「……ヨコ。お前にはもっと働いてもらうからな！」
「ヒナちゃんが社長でほんまによかった…」
涙でよう聞こえんがきっとそう言った気がする。
「…………しん、ちゃん…」
物思いに耽っていると少し遠慮がちな大倉の声が後ろから聞こえた
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ちょこ。(プロフ) - るるさん» 初めまして！コメントありがとうございます。まだまだ言葉を選びながらですが、どうぞこれからも楽しんでってください！！ (2019年6月30日 21時) (
レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
るる - すごく大人っぽい文章でとても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月30日 20時) (レス) id: 35b23f8d3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ。 | 作成日時：2019年6月21日 3時
