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その日、流れで連絡先を聞いても多分章大は何も疑わず教えてはくれてたと思う。
「新しい友達」として枠に入れたんやと思う。
だけど俺はそこ止まりにはしたくなくて
「友達」で居るための連絡先ならまだ知らなくていい、と少し強がった。
しばらく顔を出さなくなった章大に寂しい思いを抱きながらも、こちらもバーで一人寂しく飲んでる亮ちゃんといつの間にか意気投合して仲良くなってた。
「なあ大倉〜、章ちゃんそろそろ連れてきてえや。」
「いや、俺連絡先知らへんし、亮ちゃん連絡してや」
「無理やって。俺そんなこと出来へん。」
「…乙女かて」
「会いたいんは大倉やろ?」
「あーーーっ、やすぅ〜!!」
「もう、耳元でうっるさい」
「もう!亮ちゃん連絡して!」
「え、え、なんて送ればいいん?」
慌てふためく亮ちゃんがとても可愛らしく見えた。
「ん。おーくら、送った。」
「偉い偉い。」
よしよし、と頭を撫でてあげると子供扱いすんなや!と抵抗してくるから軽く抱き締めた。
「…………あほちゃう、」
少し耳を赤くして大人しくなった亮ちゃん。
こんなんだからみんな放っておかない。
早く迎えに来てやってや、すばるくん。
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作者名:ちょこ。 | 作成日時:2018年6月10日 16時