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「ナムジュナ？どうしたの」

「いや、思うところがあって…」

『…何か？』

「あ、いや、ごめん。失礼だよね」

挨拶もせずに人の顔をジロジロ見るなんて、とナムジュン先輩は丁寧に挨拶をしてくれた。
やはり4年生の先輩で特進コースらしい。

「本当にごめんね。名前に聞き覚えがあって…」

『どこかで会いましたっけ？』

「いや、多分僕の知り合いの…知り合い？って感じかな？」

そう言って困ったようにナムジュン先輩は笑う。

「ジミンとテヒョンの事、知ってたりしない？」

『あ。』

「あはは、やっぱり。よくあいつらの話に出てくるからもしかしてと思って」

「ヤー！ジミナの好きな子って君なの！？」

「ちょっと、ヒョン！」

『え？ジンさんもジミン先輩と知り合いなんですか？』

「僕はテヒョン経由だけどね。あの子よくここに来るから」

『なるほど…。』

それから先輩達と色んな話をした。
ジンさんと交代で管理人をしてるユンギさんの話とか、ナムジュン先輩の親友のホソク先輩の話。
テヒョン先輩が4次元だとか、グクを皆で可愛がってるのだとか…ジミン先輩と私の話、とか。

「あいつAちゃん一筋なんだよ〜」

『あー…そうですかね？』

「あれだけアタックされてて無自覚！？」

「強い、強いよこの子。」

違う、自惚れるなと言われるかもしれないが私だって先輩に好かれてると思っていた。
…その心地良さに浸りすぎた私が悪いのだけれど。

『先輩、彼女居るみたいですよ。』

「「え！？」」

『同じ学年の…サラ先輩とお付き合いしてるみたいです。』

自分に言い聞かせるようにそう発言すると、ジンさんとナムジュン先輩の困惑に満ちた瞳が私の事を捉えていた。