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"気になる？"

グクにそう聞かれてから、なんだかジミン先輩を意識しているような気がする。
でもやっぱりタイミングが悪いのか、どうもサラ先輩と一緒に居るジミン先輩ばかりを目撃していた。

「つまんなさそうな顔してるね。」

『…まあ、楽しくはないです』

「え。ごめん。やめる？」

『あ！違います、こっちの話です』

誤解を招くような返答をしてしまって慌てて言葉を取り消した。
今はテヒョン先輩との感想会なのだから、余計なことを考えてる場合じゃないのに。

「気に入ったページとかあった？」

『先輩が付箋貼ってたページが印象的でした。』

「あ、三毛猫！？」

でしょでしょ！って身を乗り出してくるテヒョン先輩。
もしかして見つけて欲しくて付箋を貼ったのだろうか？
だとしたら嬉しいし可愛いし。
顔も整っていて罪な人だと思う。

『その、下の付箋に』

「これ？」

『はい。ぼくはきみのためにうまれてきた！…って書いてあるじゃないですか』

「うん。」

『なんか…』

何を言おうとしてるのだろうか。
テヒョン先輩との会話に集中しようと決めたばかりなのに、その名前がまた邪魔をする。

「どうしたの？」

『あ、いえ…』

「言わなきゃわかんない！」

やだ！言ってー！って子供のようにダダをこねる先輩を前に絆されたのか、それは口からこぼれ落ちてしまった。

『ジミン先輩みたいだなって。』