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翔「俺なんかもし、彼女と休みにどっか行くってなったら、分刻みにスケジュール組んだり、あらかじめ下調べしとかないと不安で仕方ねぇけど…
でも雅紀はぜってぇノープランだよな？
そういうの、憧れるけどさぁ、俺にはマネできねぇ(笑)
それでも楽しく過ごせるってやっぱすげぇよな…
前仕事で二人で千葉ロケ行った時、マジで楽しかったもんな…」
翔ちゃんは少し眉尻を下げて笑って
その時の事を思い出してるみたいだった…
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翔「明日は流石になんも予定入れてねぇから…
ちょっとのんびり寝ときますか…」
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そう言って電気を消して
「じゃ、おやすみー」
って寝ちゃった…
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翔ちゃん、今日はありがとう…
お休みなさい…
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それから数時間後…
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『……ｸﾞｩー……ｺﾞｫー…』
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ん…？
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『…ｺﾞーｯ！…ｽー……
…ｶﾞーｯ！……ｽー……』
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え！？何？
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『…ｸﾞｶﾞー……ｶﾘｯ…！ｷﾞﾘｯｷﾞﾘｯ…！』
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やだ、何？ちょっ…
もしかして…いびき！？
やだやだ！スゴい！スゴ過ぎる！
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真夜中に目が覚めると
翔ちゃんが物凄い勢いでいびきをかいてました…
オマケに歯ぎしりまで
なんか…
ここで私、変身するとかそういうレベルではないよね？
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見るとお腹を出して、ベッドから身体が半分落ちてる
ち、近付けない
寝返りが激しくて、近付くと踏み潰されそうだよ…
なんか、怪獣の鳴き声みたい…
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あぁ、翔ちゃん…
あんた残念な人だね？
さっきのカッコイイ働く男の後ろ姿は、一体どこへ行ってしまったんですか？
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そんなこんなで
それから翔ちゃんが気になって一睡もできず…
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そして朝…
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翔「…ん…？あ……
A？おはよう…」
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ダメだよ？今さら
自分だけ爆睡しちゃってさ？
寝ている間に着ていたＴシャツを
いつの間にか脱ぎ捨てて
裸の上半身を私に晒して…
目に掛かるサラサラな前髪を掻き上げながら
気だるそうに、色っぽく笑っても…
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私見たからね？
深夜のあなた、見たからね？
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翔「…うーん…なんか…
頭痛ぇ…」
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そりゃああれだけいびきかけばね？
頭も痛いでしょうよ…
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その時私は初めて悟ったのです―――――…
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“翔ちゃんだしね？
心配ないでしょ？――――…”
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そう雅紀が言った…
その言葉の本当の意味を…
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作者名：咲和
作成日時：2012年8月5日 22時
