ミケ・ザカリアスに愛される話 (ページ27)

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〜エルヴィン〜

あの日から数日

食堂はまた腕相撲大会で盛り上がっていた

Aに勝ったらAとデート出来るのか

よくミケがそんな報酬を許可した……してないな

対戦相手を睨め付けては負けてろと命令している

エルヴィン｢それで？何をどうしたらこうなるんだ｣

ハンジ｢Aが内地に同行してる人を募集した｣

エルヴィン｢もういい。よーく分かった｣

ミケを誘えばいいものを

鼻で笑って｢ミケを？｣なんて言いそうではあるが

｢もう疲れた。やめていい？｣

ミケ｢まだ俺とやってないだろ｣

｢疲れてるって言ってるのに｣

なんて文句を言いつつも勝負はするのか

何十の男をなぎ倒したあとにまだミケと互角にやり合える余力があるのがすごい

負けてやるつもりがないのがまた面白い

｢ふぅ。勝った｣

ミケ｢ちょっと待て。なぜ勝ったんだ｣

｢勝負だから｣

ミケ｢俺とのデートは嫌か？｣

｢ミケとはいつも一緒にいるじゃん。たまには違う人とがいい｣

ハンジ｢浮気？｣

余計な一言にミケが再戦を申し込む

アッサリとフラれたが

ハンジ｢エルヴィンはやらないの？｣

エルヴィン｢私は……｣

リヴァイ｢そんな頭でっかちに勝てるわけないだろ｣

エルヴィン｢やろう｣

｢これが最後だよ｣

Aの手は小さいな

周りの予想通り俺が押される

負けてもいいのだが、やっぱりという顔をされているのが少々腹立たしい

エルヴィン｢あの日言った言葉なんだが。本気だからな((ｺｿ｣

｢え、あ…っ！？なっ……｣

動揺したのか力が弱まった

その一瞬に押し切った

エレン｢団長が勝った！？｣

エルヴィン｢内地にはいつ行くんだ。A？｣

顔を真っ赤にしながら震えてるかと思えば涙目で睨み付けられる

エルヴィン｢……んっ！？｣

負けたのが悔しいとか、そんなんじゃない

その表情の意味とは……？

｢行くのは2日後！日帰りだからよろしく！！｣

怒りながらも詳細は教えてくれた

ハンジ｢何を言ったか知らないけど謝れば？Aはエルヴィンを尊敬してるんだよ｣

エルヴィン｢そう…だったのか。それは……初耳だ｣

ミケ｢おい。まさか行かないだろうな？団長が団員と二人で｣

エルヴィン｢目が怖いんだが｣

またAと出掛けられるとはな

嬉しいのだがミケも同伴して来そうだ

俺としては何の問題もないし、Aが良いと言うなら三人で出掛けたほうが俺の身の安全にも繋がる