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彼と出会ったのは私がまだ大学生の頃。
私が高2からバイトしているコンビニに彼がお客さんとして来たのが始まりだった。
「もう23時かぁ、、、お客さん居ないし早上がりさせてくれないかなぁ」
その頃の私は大学2年生の20歳。
保育大学の短大だったので卒業間近ではある。
でも就職先は決まってない、、、、
「やば、、もう12月じゃん。」
内心焦ってるけど、まあなんとかなるでしょ、、、
♪〜〜〜
聴き慣れた入店音
また来たのか
相変わらずのなで肩のイケメン
年齢不詳。
大学生にも見えるし30代にも見える。
不思議な彼はいつも感じが良いので好きなお客さんのひとり。
毎回必ず「ありがとう^_^」と恐らく関西弁で言ってくれるので疲れたこの時間帯の救世主でもある。
今日もお弁当とたばこを買うのだろうと予想して彼がいつも買うたばこを先に用意しておく。
「おねがいします〜」とレジに持ってきたお弁当をピッとして、彼が言うであろう「たばこの75番」を待っているが、言ってこない。
「あれ、、、、、、？？？」
「ん？どうしたん」
おねがいしますとたばこの75番とありがとう以外の言葉を初めて聞いたな〜なんて思いつつ
「たばこ、今日は要らないんですか？？」
と聞くと
「え！覚えててくれてるん！？
じゃあせっかくなら貰おかなぁ」
「いや！要らないなら大丈夫です!」
「昨日箱で買ってんけど、せっかく覚えてくれた記念やし買うわ」
「なんか、、すいません。」
「ええって！ありがとう^_^」
いつもの笑顔と挨拶で彼は出て行った。
「やさしい人だな〜...イケメンだし」
私はこの時からすでに恋に落ちていたのかもしれない
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作者名：miminn | 作成日時：2022年5月18日 11時
