刀剣、いざ参ろうぞ 【刀剣乱舞】【ミュージカル】

44 ページ44

「これから呼ばれる人は立ち上がってください。…1番、53番、81番、91番、130番。以上5名です」


立ち上がると面接をするため別室に案内されると、どうやら皆一気に面接を行うらしく一列にパイプ椅子に腰掛ける。隣は廉くんだったからか、緊張はそこまでしていない。面接官はあとから入ってくると言われたが、オーディション受験者しかいないから異様な空気が漂っていて圧倒されそうになっているとガチャりと音を立てて数人の足音が近づいてきた。


「最終審査としてキャストさんに来ていただきました。」


前の長机に揃うと佐藤さん含めたキャストが揃っていてペコリと頭を下げて椅子に座った。その中の奥には勇輝くんも鳥越裕貴さんもいた。きっと新キャストなんだと思う。


「では、番号と名前をお願いします。」


顔を向けられたから立ち上がり、挨拶をする。


「それではなぜ応募したのか理由をお願いします。では91番の方」


「…はい！えっと、私は〜〜〜だからです。」


いきなり指されるとは思っていなかったのか所々つっかえてしまっていて可愛そうにも思えたが最終審査だから呑気にしている場合ではないと切り替える。


「では最後に1番の方」


「はい、私は以前からゲーム刀剣乱舞をやらせて頂いていて、そこから刀や歴史に興味を持つようになり大学でも副専攻に日本史を選択するほど私の人生を大きく変えた作品で、関わる仕事をしたいと思っていたところ募集を聞き、三日月時雨を一番理解していると思い応募させていただきました。」


「では、皆さん刀剣乱舞を知っているということなのでこちらのアンケートに答えてください」

45→←43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す