チート異能力持っていますが何か？（1）

人生万事塞翁が虎　３ ページ7

No side
国木田：貴様「人食い虎」を知っているいるのか?
敦：あいつは僕を狙っている！殺されかけたんだ！

その瞬間敦が国木田によって腕を持たれ床にたたきつけた

国木田：云っただろう。武装探偵社は荒事専門だと
風奈：国木田さんその辺にしておいてください。敦さんが可哀相です。
太宰：風奈ちゃんの言うとおりだよ、国木田君。それで？
敦：うちの孤児院はあの虎にぶっ壊されたんです。それで、僕は口減らしに追い出された。
太宰：それは災難だったね。
夢花：敦君これまで苦労してきたんだね…
国木田：それで「殺されかけた」と云うのは？
敦：あの人食い虎―孤児院で畑の大根を食ってりゃいいのにここまで僕を追いかけてきたんだ！
夢花：それは・・・なんで？
敦：分かりません。
太宰：それいつの話？
敦：院を出たのが２週間前川であいつを見たのが４日前
国木田：確かに虎の被害は２週間前にこっちに集中している。それに４日前は虎の目撃証言もある
風奈：(うん？というかこれ、まさか…)
太宰：敦君これから暇?虎探しを手伝ってくれないかな
敦：い いい 嫌ですよ！それってつまり「餌」じゃないですか！
太宰：報酬出るよ

ピク

夢花：(敦君完璧につられっちゃてるね)
太宰：国木田君は社に戻って、この紙をを社長に、風奈ちゃんは私に同行してね
風奈：．．．はい
太宰：あと夢花ちゃんはマスターに云っておくから、帰っていいよ！
夢花：分かりました。風奈ちゃん、夕飯作って待ってるね！
風奈：うん！


風奈side
ー来たのは倉庫だった
敦：…本当にここに現れるんですか?
太宰：本当だよ
風奈：虎が現れても私たちの敵ではありません。これでも「武装探偵社」の一員です。
敦：凄いですね、自信のある人は。僕なんかずっと「駄目な奴」と言われてて・・・
風奈：(なんか重いな、この話)
太宰：却説ーそろそろかな

ガタン！

敦：今・・・そこで物音が
風奈：…風で何か落ちたのでしょう
太宰：そもそも変なんだよ、敦君。経営が傾いたからって養護施設が児童を追放するかい？
風奈：半分くらい減らして他所の施設に移すのが筋ですよ。
太宰：君が街に来たのは2週間前
風奈：虎が街に現れたのも２週間前です。
太宰：君が鶴見川べりにいたのが４日前
風奈：同じ場所で虎が目撃されたのも４日前です。
太宰：国木田君が云っていただろう?「武装探偵社」は異能の力を持つ輩の寄り合いだと・・・


(続きます)
　

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