その47！ ページ47
シャオゾムの二人から拘束からやっとの思いで抜け出したコネシマ君は笑い疲れたのか、ヒーヒー言いながらその場に蹲っている
先程までは興奮のあまり無我夢中で撫で回していたが、冷静になってみるとよくあんな事が出来たなと思い、冷や汗がダラダラと流れ出す
『あ、の……っ！ごめんコネシマ君！つい調子に乗っちゃって！！！』
慌てて弁明しようと口を開くが、顔を上げたコネシマ君の額には僅かに皺が寄っていて『あ、これは終わったな？』と死を覚悟するしかない
ゆっくりと私の方へと伸びてくる彼の手にビクつきながらも、覚悟を決めて目をぎゅっと瞑り、来るであろう衝撃に備える
頭か？腕か？はたまた予想外のお腹とか？？？
コネシマ君は何処に攻撃を仕掛けてくるのだろうか
正直痛いのは嫌だけど、どう考えても私が悪いしこればかりは仕方ないとただひたすらその時を待つ
が、いつまで経っても予想していた衝撃が訪れることは無かった
おかしいな？と思い瞼を持ち上げると、目の前のコネシマ君は先程と同様に眉間に皺を寄せたままジーッと私の体を凝視しており、一言も発する気配が無い
『え、なに？何かしましたかね……？いや、まぁ色々やらかしてる自覚は有るんですけど！！』
無言の圧力に耐えられずにペラペラと言葉を紡げば、コネシマ君は「ここ」と自分の肘を指差す
コネシマ君が何を言いたいのか分からず、脳内にははてなマークがいっぱい浮かぶ
自分の言いたいことが上手く伝わらなかった事に気付いたのか、コネシマ君は私の左腕を掴み上げ「Aさん、ここ血出とんで？」と教えてくれる
コネシマ君が指差した所を確認してみると、確かに血が滲んでいた
『あ、ほんとだ全然気付かなかった』
傷を視認した瞬間に、ズキズキと痛み出す傷口を不思議に思いながらも腕を摩る
「お前も女なんやから、傷作りすぎると嫁行けんくなるぞ？」とシャオくんが揶揄ってくるが、どう考えてもさっきのシャオくんとチーノ君の小競り合いのせいなんだよなぁ……？
何故、我関せずなんだ？君はと悶々としてしまう
唸り声を上げながらも思考を巡らせる
ふと視界が陰り、目の前のコネシマ君へと視線を遣ると、コネシマ君の大きな手が私の頭を撫で回す
「さっきのお返しや」とケラケラ笑うコネシマ君があまりにも眩しすぎて
なるほど、これはモテますわ……と思わずにはいられなかった
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泉月。(プロフ) - ときあめさん» ときあめさん コメントありがとうございます！物語を書く際にshaちゃんを如何にかっこよく書けるかを追求している部分もあるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです(；；) (2020年11月19日 17時) (
レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
泉月。(プロフ) - あゆたさん» あゆたさん！いつも読んでいただき誠にありがとうございます！！！ これからも楽しんで頂けるような作品を書いて行けるよう頑張りますのね応援していただけると嬉しいです！！ (2020年11月19日 17時) (レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ときあめ(プロフ) - 今週分のrbくんも最高にすてきでした(T . T)毎週たのしみにしてます〜〜！rbくんの不器用な感じも、shaちゃんのスパダリ感も最高です。続きの方楽しみにしてます…！素敵な作品ありがとうございます。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 5d5f606a06 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - 初めまして。夜遅くにすみません。とても素敵な小説で更新を密かに楽しみにしているものです…。このご時世、体調に存分に気をつけて無理のないように更新、お待ちしております。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 0b438b4c7d (このIDを非表示/違反報告)
有咲/arisa(プロフ) - 泉月。さん» ｸﾞｯ…まだ現世にいるとするか…（←何だこいつ）最後まで見守ります!!! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 1ecb7d6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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