その44！ ページ44
らんらんとマンちゃんに促されるまま、先程まで、私の胸中を占めていた不安や焦りを吐露してみると、彼ら二人は「なんだ、そんなことか」と笑う
「そんな心配せんでも、あの子らなら大丈夫やろ」
「友達なんでしょ？もっと信じてあげなよ」
「ほら」とらんらんが指差す方向には、シャオくんやゾムくんの姿があった
マンちゃんが「おーい」と手を振ればその声に気付いたのか、チーノ君が真っ直ぐこちらへと走って来る
あと数メートルというところまで差し掛かっても、彼の勢いは止まることなく私へと抱き着いてきた
「わああ、先輩！！やっと見つけましたよ！！さっきのアレどういういことですか！？なんで、エーミールと走っとったん！？俺も先輩と走りたかったのに！！」
捲し立てる言葉に釣られてチーノ君の腕にはドンドン力が込められていき、体の節々はバキボキと悲鳴を上げる
『痛い痛い痛い！？！？なんかよくわかんないけどごめん！！お願い離しぎゃあああ！？！？浮いてる！？浮いてるよチーノ君！？』
身長差のせいか、彼の力が増す度に私の足は地面から離れていき、気付いて時には私の体は宙へと浮いていた
無理無理、死んじゃう！！
誰でもいいから助けてくれ、特にそこで楽しそうに笑みを浮かべているオスマンとかいう奴
従兄妹がピンチなんだぞ？何で笑ってんの？サイコパスか？
心の中で冷静にツッコミを入れる
なんだ、私意外と余裕あるじゃん
キャンキャンと不平不満を嘆き続ける後輩が段々と可哀想になり抵抗をやめると、チーノ君の背後から「何しとんねんチーノ！」というシャオくんの怒声が聞こえ、ギュウギュウと私を抱きしめていたチーノ君の体がべリっと音を立てて引き剥がされた
突然のことに上手く受け身が取れず、その場へとしりもちをついてしまう
地面に打ち付けた部分が鈍い痛みを発する
「あんさん、大丈夫か？」
ジリジリと照り付ける太陽を遮るように、私に手を差し伸べてくれたのは、大好きなロボロくんだった
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泉月。(プロフ) - ときあめさん» ときあめさん コメントありがとうございます！物語を書く際にshaちゃんを如何にかっこよく書けるかを追求している部分もあるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです(；；) (2020年11月19日 17時) (
レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
泉月。(プロフ) - あゆたさん» あゆたさん！いつも読んでいただき誠にありがとうございます！！！ これからも楽しんで頂けるような作品を書いて行けるよう頑張りますのね応援していただけると嬉しいです！！ (2020年11月19日 17時) (レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ときあめ(プロフ) - 今週分のrbくんも最高にすてきでした(T . T)毎週たのしみにしてます〜〜！rbくんの不器用な感じも、shaちゃんのスパダリ感も最高です。続きの方楽しみにしてます…！素敵な作品ありがとうございます。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 5d5f606a06 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - 初めまして。夜遅くにすみません。とても素敵な小説で更新を密かに楽しみにしているものです…。このご時世、体調に存分に気をつけて無理のないように更新、お待ちしております。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 0b438b4c7d (このIDを非表示/違反報告)
有咲/arisa(プロフ) - 泉月。さん» ｸﾞｯ…まだ現世にいるとするか…（←何だこいつ）最後まで見守ります!!! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 1ecb7d6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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