その34！ ページ34
結局、「一緒にお昼ご飯を食べたい」と駄々を捏ねるマンちゃんのせいで従兄妹達も一緒に昼食を取ることとなってしまった
普段から使用している周りの友人達に比べれば小さなお弁当箱を抱え、いつも通りロボロくんの隣へと腰を下ろそうとすれば、そんなの許さないとでも言うかのようにらんらんが私達の間へと割り込んで来る
『ちょっ…らんらん邪魔！！！私とロボロくんの邪魔しないでよ！！』
抗議をするようにらんらんの腕をぐいぐいと引っ張ってみるが、残念ながら彼の体はびくともしない
それどころか、小さい子供をあやすように片手でポンポンと頭を撫でられてしまった。悔しい…
らんらん越しのロボロくんへと手を伸ばしながら『ロボロくん…』と声を上げれば、シャオくんやコネシマ君が「なんやねん、その情けない声は」と特徴的な笑い声を響かせている
名前を呼ばれた張本人はというと、大きなお口いっぱいに唐揚げを放り込みながら巻き込むなと言わんばかりに眉間に皺を寄せてこちらを見ていた
うっ…唐揚げを咀嚼しているだけなのにこんなにも可愛い………好き…
好きな人の、あまりにも可愛らしい行動に限界オタクよろしく顔を覆う
隣のらんらんは小さくため息を吐くと「ロボロくん…だっけ？なんか、うちのAが迷惑をかけてるみたいでごめんね」と軽く頭を下げた
突然のことに驚いたのかロボロくんは口の中の唐揚げを慌てて嚥下すると「いや、まぁ。迷惑ってほどじゃ…」と気まずそうに言葉を選ぶように声を発する
「ロボロくん、迷惑なら迷惑ってハッキリ言わなあかんよ？Aちゃん、運動はできんねんけど頭の方はちょっと弱いから」
なんて失礼なことを、悪びれもなく告げるマンちゃんに少しだけムッとしてしまう
ロボロくんや先輩方のおかげで赤点は回避できたもん、陸上に全部リなだけで勉強だってやればできるんだからな、多分。
久しぶりに会ったお兄ちゃん達のあんまりすぎる仕打ちに一人で不貞腐れ、わざとらしく頬を膨らませていれば、いつのまにか隣に来ていたシャオくんがぷすりと指を突き立てた
その指に噛みついてやろうと口を開けば、マンちゃんの問いに答えるかのようにロボロくんが言葉を発する
「迷惑とかは全然。むしろ好きって言ってもらえるのは有難いことなんで」
迷いのない口調でそう言い切ったロボロくんに再び恋に落ちる音がした
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泉月。(プロフ) - ときあめさん» ときあめさん コメントありがとうございます！物語を書く際にshaちゃんを如何にかっこよく書けるかを追求している部分もあるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです(；；) (2020年11月19日 17時) (
レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
泉月。(プロフ) - あゆたさん» あゆたさん！いつも読んでいただき誠にありがとうございます！！！ これからも楽しんで頂けるような作品を書いて行けるよう頑張りますのね応援していただけると嬉しいです！！ (2020年11月19日 17時) (レス) id: 27a03f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ときあめ(プロフ) - 今週分のrbくんも最高にすてきでした(T . T)毎週たのしみにしてます〜〜！rbくんの不器用な感じも、shaちゃんのスパダリ感も最高です。続きの方楽しみにしてます…！素敵な作品ありがとうございます。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 5d5f606a06 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - 初めまして。夜遅くにすみません。とても素敵な小説で更新を密かに楽しみにしているものです…。このご時世、体調に存分に気をつけて無理のないように更新、お待ちしております。 (2020年11月19日 4時) (レス) id: 0b438b4c7d (このIDを非表示/違反報告)
有咲/arisa(プロフ) - 泉月。さん» ｸﾞｯ…まだ現世にいるとするか…（←何だこいつ）最後まで見守ります!!! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 1ecb7d6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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