ブラコン ページ24
早朝にガラリと戸を開ける音がした。
一瞬店長かと思ったが、それにしては足音が小さ過ぎる。
『すいません、まだ開店前で……って、九条天！？』
「何でフルネーム呼びなの」
『い、いや…特に理由は無いんですけど……』
「ふぅん、まぁいいけど。ちょっと話あるんだよね。君に」
カウンター席に腰掛けた彼は、遠慮もなしに水を要求する。
TRIGGERの残りの二人はどうしたのかと尋ねると、「ボク達がいつも一緒に行動してると思うの？」と何とも辛辣な答えが返ってきた。
大和さんから、この人は陸君のお兄さんだと聞いたことがある。が、どうしよう陸君。
君のお兄さん天使みたいな顔してるのに毒舌。
「あのさ、陸ってどうしてる？体調崩したり周りに迷惑かけたりしてない？」
『それは紡ちゃんに聞いた方が早いんじゃ』
「ボクが小鳥遊事務所に行くとさ、IDOLiSH7のメンバーが陸を隠そうとするんだよね」
『へ？』
「……前に、喧嘩して陸が過呼吸気味になったんだ。それから警戒されてる」
呆けた顔をしていると又もや"変な顔"と馬鹿にされる。
『普通に元気だと思いますよ？』
「普通ってどれくらい。発作は起きてないってこと？それともメンバーと上手くやれてるってことなの？」
どうしよう。
私IDOLiSH7のマネージャーとかじゃないし詳しくは分からないんだけど。
というか、この人かなりのブラコンなんじゃ……
「はぁ、しょうがないね。行くよ」
強引に私の手を引く九条天。
『へ！？行くって何処に…』
「ボクだけだと警戒される。けど、君がいるなら大丈夫でしょ。陸の様子を見に行く」
『やっぱりブラコ』
「何か言った？」
『何でもないデス』
小鳥遊事務所に着き、早速陸君に見つかった私達。
天にぃ、とこれまた天使のような笑顔を見せる陸君に矢張り兄弟って凄いと納得する。
そして、一つ分かったこと。
九条天だけじゃなくて陸君もブラコンだった。(真顔)
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←王子様？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼魔女(プロフ) - なんの曲が好きですか？ (2017年5月11日 4時) (
レス) id: 54679ac26c (このIDを非表示/違反報告)
�鶻���(プロフ) - 涼魔女さん» 本当ですか！？周りに好きな人はおろか知ってる人もいないので、さユりちゃん好きな人がいて嬉しいです(^^) (2017年5月7日 19時) (レス) id: 2d5901922f (このIDを非表示/違反報告)
涼魔女(プロフ) - 私もさユり大好きです！ (2017年5月5日 13時) (レス) id: 54679ac26c (このIDを非表示/違反報告)
�鶻���(プロフ) - 零ーゼローさん» ありがとうございます！！……ガチャの確率アップはもう信じられなくなりました←。お互い頑張りましょう(^-^) コメントありがとうございます！ (2016年7月26日 0時) (レス) id: d1e7b2ddb4 (このIDを非表示/違反報告)
零ーゼロー(プロフ) - 面白かったです！実は私もガチャ運が壊滅的で……お互い好きなキャラでるといいですね！ (2016年7月26日 0時) (レス) id: 06097f69a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：�鶻��� | 作成日時：2016年7月26日 0時
