検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,229 hit

第57話…犬蓼寿 ページ9

「ふぃー…疲れた…」
「そりゃあ5階までノンストップで駆け上がったらつかれるだろ…」
笑顔で額の汗を拭く寿にハルがツッコむ。
寿はそうだね、と言って笑いつつポケットから鍵を取り出した。
鍵穴にさして捻れば、カチャリ、と小気味良い音がした。

ギィィ…という音をたててドアを開ける。
「わぁ…!!綺麗な部屋…!!」
寿は目を輝かせた。ハルがトッという音をたてて床に降りる。
「そりゃほぼ何もないからな。というかこういうのが普通だろ。」
ハルが、これもすぐコイツのせいで汚くなるんだろうな…と思いつつ言った。


48話に書いてある通り、寿はがさつで、すぐ部屋をグチャグチャにする。
小さいころは学校から貰ったプリントやらが99%散乱してたし、制服も脱ぎ捨てていた。
それにとにかくぬいぐるみが多い。棚、ベッド、壁、押し入れ、ありとあらゆる場所にぬいぐるみがあるのだ。まさに足の踏み場が無かった。(その縫いぐるみたちはリュックに入りきらなかったので後で郵送されてくるらしい。)
親に片付けろと注意されればぬいぐるみに魂憑依させて掃除をやらせていたので彼女は全然片付けをしたことがない。

寿がベッドにリュックを放り投げる。
ベッドがボスッギシッという音をたてた
「おいベッドが壊れるだろ?」とハルが言おうとした時には、寿はドアの前に駆けて行っており、「食堂行こうよ!!」とキラキラした目でハルに声をかけていた。
ひとつため息をつけばハルは寿の肩に飛び乗り、
寿はそれを確認するとすぐさま駆け出し、階段を駆け降りた。



そして食堂前に着いてはまた言った。
「ど、どうやって入ろう!?←」


第58話…未音→←第56話…蓮&向日葵


ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , 君影荘日誌   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふらり火(プロフ) - 更新します (2016年4月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 358f9cd815 (このIDを非表示/違反報告)
ふらり火(プロフ) - 更新します (2016年4月7日 12時) (携帯から) (レス) id: 358f9cd815 (このIDを非表示/違反報告)
新城 琥珀(プロフ) - 今から参加可能ですかね?よければパス教えて頂きたいです(^^) (2016年2月13日 12時) (レス) id: ea607a92c7 (このIDを非表示/違反報告)
茶狐@元柴わんこ(プロフ) - テトラの別垢です。こちらでも編集させていただきます。 (2015年12月31日 21時) (レス) id: 3bb65bdec7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨*絶望少女(プロフ) - 更新しまーす (2015年12月27日 11時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:君影荘の住人たち | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。