第二話 噂の本丸 ページ3
徹夜三日目の朝から支度を速攻で済まし、とりあえずお偉いさん方のところに行く。
政府「内容には目を通したようだな」
『はい。あの質問いいですか？』
政府「手短にな」
相変わらずの妙な圧力を掛けてくるお偉いさん方。
『今回の本丸なんですが、他の部署が当たっていたと聞いてます。ですが妙にこの本丸の情報が少ないと思うのですが、他にありませんか？』
政府「渡し分だけだ」
『そう、ですか』
先ほどのデータを思い出す。通常、視察した情報は誰が制作したか名前が記載してあるがなかった。
やっぱり何か通常とは違うよう。
政府「その本丸の案内をつける」
ひょっこりと白くてふわふわでチリンと鈴を鳴らした狐が顔を出す。
『こんのすけだ』
こんのすけ「はい。よろしくお願いいたします」
礼儀正しく頭を下げて微笑むこんのすけ。
政府「では、早速向かってくれ」
『はい』
こんのすけを連れ部屋を出る。そしてこんのすけを横に歩く。
あー、尻尾触りたい…
こんのすけ「A様？」
『…あ、はい。なんでございましょうこんのすけさん』
いかん。魅惑の尻尾のことで頭がいっぱいだった。
こんのすけ「さん付けではなくてもよろしいですよ。あの、実は私の本丸なのですが」
とても話ずらそうに下を向くこんのすけ。
『君の本丸の刀剣男士たちはかなり人を警戒してそうだね』
こんのすけ「は、はい…。もしかしたら、あなた様を傷つけてしまう…」
『あー気にしないで。私はこう見えて結構やるほうなんでね。急いで向かおうか』
こんのすけ「え。怖くは、ないのですか…？」
『怖いよ？大体ブラック本丸の刀剣男士たちは怪我を負ったままが多いから破壊してしまうんじゃないかってね。その様子だとこんのすけである君たちにも警戒しているみたいだし。だから急ごう。とりあえず手当して。視察はそのあとでもできるからね』
こんのすけ「！ は、はい！」
先ほどより表情が明るくなったこんのすけは足取りも軽く、本丸へと向かった。
政府専用のゲートを使って本丸へ転送させる。普段、ゲートは例外がなければ近侍と審神者しかそのゲートを開けることはできないようになっている。本丸から刀剣男士が自由に政府に行けるのは色々問題だからだ。そして政府からもゲートは簡単には開けない。許可が出ているだけの者だけだ。
『…ここが本丸』
うわぁ。ひっさびさにでかい本丸を見たな。それとこんなに殺気だってるのも。
…いきなり斬りかかってくるとかないよね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして！コメント、誤字の報告ありがとうございます！ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです（≧∇≦） (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第１３話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：稲森 | 作成日時：2020年5月28日 11時
